うさぎの基本

フレンチロップの特徴や性格、寿命や販売価格はどのくらい?

近年、ペットとして人気を集めているうさぎ。
うさぎの中でも、フレンチロップを飼いたい人も多いはず。

この記事では、フレンチロップの特徴や性格、販売価格や飼い方、寿命に至るまでを解説しています。よかったら参考にしてください。

フレンチロップの特徴

フレンチロップは、ホーランドロップと見た目が似ているたれ耳のうさぎです。
しかしながら、大きさは倍!
大柄で骨太なうさぎです。

歴史

フレンチロップは、1850年頃にフランスでイングリッシュロップとバラフライラビットをかけ合わせてできた種類と言われています。
1850年頃は、食用として飼育されてしました。
1971年にアメリカに輸入され、ARBA(アメリカラビットブリーダーズ協会)に品種として認められ、現在では、人気のショーラビットです。

大きさ

大きさは、4キロ〜6キロ程度と言われています。
中には、骨太で6キロを超えをするフレンチロップもいます。
体長は、40cm〜です。

これでも、うさぎの中では中型種に属します。

飼う時は広い部屋が必要かと思われがちですが、そこまで運動量は多くないため、遊ぶ場所は小型種と同程度で良いとされています。
ケージのサイズは、80cmがおすすめです。

カラーバリエーション

すべてのうさぎのカラーは、ブラック(B)、ブルー(B_ dd)、チョコレート(bb)、ライラックベース(bb dd)のいずれかです。
ブルーはブラックの希釈形態であり、ライラックはチョコレートの希釈形態になります。
希釈されたブルーベース、ライラックベース、そしてチョコレートベースは、劣性遺伝子のため、ブラックベースよりも生まれにくくなっています。

フレンチロップは、単色、ブロークンなど様々なカラーバリエーションがあります。
様々な色から、この一羽と決めて飼うのも楽しみの1つですね。

6種類のグループの説明とカラーバリエーション

グループ 説明 ブラック
ベース
ブルー
ベース
チョコレート
ベース
ライラック
ベース
セルフ 全体が同色。
ルビーアンドホワイトとブルーアンドホワイトもこのグループ。
ブラック、シール ブルー チョコレート ライラック
シェイデッド 影があるという意味で基本色がグラデーションをしていくカラー。濃い色は背中、頭、耳、足、尾、首の周辺にある セーブル、フロストパールブラック、セーブルポイント、ブラックトータス ブルートータス、スモークパール、フロストパールブルー チョコレートトータス、フロストパールチョコレート ライラックトータス、フロストパールライラック
アグーチ 毛の軸が3色以上に分かれている。毛に息を吹きかけるとリングに見える。
目、鼻、口、腹、耳の内側、尻尾の下に白色がある。
野生のうさぎに似ている色。
チンチラ、チェスナットアグーチ、セーブルチンチラ オパール、ブルーチンチラ、スモークパールチンチラ チョコレートアグーチ、チョコレートチンチラ リンクス、ライラックチンチラ
ブロークン ホワイトを基本色にARBA公認のカラーが耳、目の周り、鼻にある。
カラーの比率が10%以下は「チャーリー」と呼ばれ、70%以上は「booted」と呼ばれる
ブロークンブラックなどのブラックベースカラー、ホワイト&ブラックベーストライカラー ブロークンブルーなどのブルーベースのカラー、ホワイト&ブルーベーストライカラー ブロークンチョコレートなどのチョコレートベースのカラー、ホワイト&チョコレートベーストライカラー ブロークンライラックなどのライラックベースのカラー、ホワイト&ライラックベーストライカラー
ワイドバンド アグーチのマーキング(目/鼻/口/耳の内側/腹の周りが白)があるが、毛皮の先端に暗い模様がないのが特徴。 オレンジ、レッド クリーム
ポインテッドホワイト 身体の一部に違う色のポイントが入っている ブラックポインテッドホワイト ブルーポインテッドホワイト チョコレートポインテッドホワイト ライラックポインテッドホワイト

日本ではまだ珍しくお目にかかれないようなカラーもあります。
うさぎ専門店などで見つけた際には一見の価値があるはずです。




性格

フレンチロップは、人になつきやすい性格をしていると言われています。
好奇心が旺盛で遊ぶことが大好きです。

一般的にオスは、なつきやすいと言われており、縄張り行動も強いと言われています。
スプレー行動には要注意です。
メスは、どちらかと言えば、気が強く、ホルモンの影響で気性が荒かったりツンデレだったりすることもありますが、人になつきやすい性格から、そこまで問題行動は多くないと言えるでしょう。

平均寿命

平均寿命は、7歳〜8歳程度と言われています。
しかしながら、昨今の飼育環境や医療の進歩により、10歳以上に長生きする子も少なくありません。
とても長生きするフレンチロップもたくさんいるので、介護まで考えて飼うようにしましょう。

平均の販売価格

販売価格は、ブリーダーやうさぎ専門店、ペットショップで大きく異なります。

フレンチロップの購入方法

ブリーダーやうさぎ専門店

ブリーダーやうさぎ専門店で、フレンチロップの購入を検討する場合、6万円〜10万円程度までの開きがあります。
平均すると、6万円〜7万円程度が多いようです。
日本にはまだフレンチロップのブリーダーが少ないため、他の品種よりも多少値段が高いと言えるでしょう。

ブリーダーやうさぎ専門店で購入する最大のメリットは、うさぎに詳しい店員さんから指導を受けて飼うことができる点です。
初めてうさぎを飼う方は、ブリーダーやうさぎ専門店から飼い方のレクチャーを受けてから飼うことをおすすめします。

その店舗出身のうさぎだと、ケアなどを積極的に行ってくれる専門店も多くあります。

ペットショップ

ペットショップで、フレンチロップの購入を検討する場合、2万円〜5万円程度が多いようです。
とはいえ、ペットショップであまり見かけることがない品種です。




フレンチロップのお迎えから飼い方のコツと注意点

うさぎを飼うならば、少しでも快適に、少しでも長く一緒に暮らしたいと考えると思います。
ぜひ、お迎えから飼育方法を身につけ、うさぎにとって過ごしやすい環境を整えていきましょう。

お迎え1週間前から準備

うさぎを飼うと決まったら、お迎えの1週間前から準備を始めていきましょう。
特にフレンチロップだからといって、ほかのうさぎと変わるところはありません。
ケージの置き場所の確保や遊ぶスペース作りをして、お迎え準備を整えましょう。

お迎え準備は、下記記事で詳しく説明していますので、ぜひご確認ください。

お迎え後1週間はケージから出さずにゆっくりと過ごさせて

お迎えした後の最初の1週間は、可愛くてつい外に出してしまいたくなる気持ちもあるかもしれません。
しかし、うさぎは、警戒心の強い動物で、かつ、お迎えして1週間程度は家にはまだ慣れておらず、移動や慣れない環境で大きなストレスを抱えている状態です。
そのため、遊びたい気持ちをグッと堪えて、1週間程度は、ケージから出さずにゆっくりさせてあげる、うさぎにとっての居場所をしっかりと確立してあげることが大切です。

トイレトレーニングやしつけ

うさぎは、お迎えして1日目からトイレトレーニングが可能です。
トイレトレーニングについては、下記の記事で詳しく説明しているので、ぜひ参考にしてください。

しつけについては、うさぎの習性として、物をかじる、マーキングでおしっこを飛ばすなどの行為が見られることがあります。
そういった行動をやめさせるのは難しいため、かじる習性が強い子には、噛り木などを与えましょう。
また、マーキングでおしっこを飛ばす子には、おしっこをする場所を念入りに掃除し消臭に努める、またはプラスチックの板などを使って掃除をしやすくするなどの工夫をしてください。

決してうさぎを怒らないように気をつけてくださいね。

食事の管理

フレンチロップは長毛種が多いため、被毛を保つためにも、タンパク質を多く取れるようなペレットがおすすめです。
生後半年までは、ペレットを食べ放題にして、半年以降は、決まった量を1日2回、朝と晩に分けて与えましょう。

また、牧草(チモシー)は、食べ放題にしてしっかり与えましょう。

おやつは、あげすぎは危険です。

とくにフレンチロップは、もともと食用として品種改良されてきたという歴史的背景から、身体に脂肪を貯めやすく太りやすい体質です。
きちんと食事管理をすることによって、うさぎも健康的に過ごせるでしょう。

温度管理は徹底的に

うさぎは、外で飼われることもありますが、室内飼育が基本です。
うさぎの適温は、18度〜25度と言われており、それ以上の暑い空間にいると熱中症の危険性が高まります。

うさぎを飼い始めたら、温度管理を徹底するように心がけてください。

フレンチロップがかかりやすい病気と対策方法

うさぎは、体調不良を隠す動物です。
少しでも放っておくと命の危険もあるので、飼い主が少しの変化にも気づいてあげることが重要です。
もし、病気の疑いがある場合は、自己判断せずに動物病院で詳しく診てもらうことをおすすめします。

肥満

フレンチロップは、その大きさから、どのくらいが適正体重かが見分けがつきにくいうさぎであったりします。
ショータイプでも、最大体重は決まっていません。
肥満になると、心臓に負担がかかったり、糖尿病になったりなど、人間と同じような病気にかかることもあります。

体を触ったときに背中の脂肪の下の骨を軽く感じるか、寝そべっている姿を上から見た時に軽いくびれがあるかなど、日々の体型管理をしっかりしていくことが大切です。

ソアホック

フレンチロップは、体重が重く、体を支える足の裏に皮膚炎を起こしてしまうことがしばしばあります。

ソアホックにならないためには、柔らかめの床材を使用し、長時間の部屋んぽを避けるなどといった対策が必要です。

毛球症

うさぎは、毛づくろいをしても、飲み込んだ毛を吐き出すことができません。
それが胃の中に溜まって、球状になり、消化管を詰まらせやすくなっています。
毛でつながったフンが出ている間は良いですが、徐々に小さいフンになり、悪化するとフンがでなくなります。
胃の中にガスが溜まると、お腹が痛くなり、身体を丸めてじっとしていたり、歯ぎしりをしています。
この時点で食欲も低下しているため、うさぎの胃腸が動かなくなると、死に至ることもあるため、早めの動物病院への受診が必要です。

毛球症の予防には、定期的なグルーミングが必要です。
できれば消化管によく効くサプリメントなども併用し、日々の排泄を促すことが重要となります。

フレンチロップの特徴や性格まとめ

フレンチロップは

  • 活発で人懐っこい性格
  • たれ耳でホーランドロップの2倍以上の大きさ
  • 平均寿命は7〜8年。最近は、ご長寿うさぎも増えてきている
  • 平均価格は6万円〜7万円程度

という特徴を持っています。

フレンチロップは、人懐っこい性格がゆえに飼いやすい種類と言えるでしょう。
まだまだ日本ではメジャーな品種ではないため、飼っている人が少ないという特徴もあります。
少し違った種類を飼ってみたいという人は、フレンチロップを売っているうさぎ専門店やブリーダーにお問い合わせしてみてください。

ABOUT ME
うさぎMAGAZINE編集部
うさぎWEBMAGAZINE編集部です。 編集部は、愛玩動物飼養管理士2級を取得しています。 人と動物がずっと豊かに暮らすことをめざして活動しています。
zootone – うさぎ専門店サーチができました!

うさぎ専門店を探すなら、zootone – うさぎ専門店サーチで探してみてはいかがでしょうか?

初めてうさぎを飼う人にとっては、専門家がいることがとても心強いと感じるのではないでしょうか。
飼ってからも専門家にお世話になることはたくさんあります。
そんな時に使ってもらいたい検索サービスです。

うさぎ専門店サーチへ