うさぎの食べ物

ステージ別、うさぎに与えたいペレットの量と計算早見表

うさぎが毎日食べるペレットは、主食であるチモシーの次に大切な食べ物です。

この記事では、うさぎのペレットの量について、ステージ別に与える量とその計算方法について紹介しています。良かったら参考にしてみてください。

ペレットの選び方や年齢に応じたおすすめのペレットが知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。

うさぎの食事の基本はチモシーとペレット

うさぎの身体を作る上で、もっとも大切なのが食事です。
うさぎの食事は、食べ放題で主食のチモシー、チモシーで賄えないビタミンやタンパク質などの栄養素を取れる副食のペレットで成り立っています。

ペレットは、栄養豊富であることから、与える量を飼い主がコントロールすることが大切です。
ペレットを与えすぎると肥満に、与えなさすぎるとガリガリになってしまいます。

TIPS:うさぎの理想的な体型を知る方法

うさぎの理想的な体型は、うさぎごとに違います。
人間と同じように、うさぎも一羽ずつ骨格が違うので、種類によってざっくりとした標準体重はありますが、そこに当てはまらないうさぎもいます。
一度動物病院に行って、飼っているうさぎが理想的な体型をしているかを確かめてみましょう。
健康診断などで、獣医さんに「体型はどうですか?(太っていますか?痩せていますか?)」と質問すると答えてくれます。

とは言え、飼い主自らでもある程度見分ける方法もあります。
この画像は、うさぎの見た目と触った状態から確認する方法です。

引用元:http://www.therabbithouse.com/diet/rabbit-weight.asp

痩せすぎ〜標準〜太り過ぎまで5段階で表現されています。

(1)痩せすぎ

  • 背骨、肋骨、股関節がシャープで突出していて、肉がないように見える
  • 背骨の周りにくぼみがある
  • 脂肪や筋肉の量が現象すると、手足が細く骨ばっているように感じたり、運動能力が低下することがある

(2)痩せている

  • 触ると背骨、肋骨、股関節を感じやすい
  • 脂肪と筋肉が少ない

(3)標準

  • 首から尾、腰からお尻にかけてのなめらかな曲線がある
  • 触ると、背骨、肋骨、股関節は感じやすいが、とがってはおらず、脂肪は厚手の布のように覆っていて、丸みを帯びている
  • メスの場合は、マフマフ(肉垂)をそっとつまんだ時に、皮膚の折り目のように感じられる

(4)太っている

  • 肋骨や背骨、股関節を感じるためには圧力をかける必要がある
  • 全体的に丸みを帯びていて、しっかりとした脂肪があるように感じる
  • メスの場合は、大きなマフマフ(肉垂)があり、つまむと脂肪の塊のように感じることがある

(5)太り過ぎ

  • 肋骨、背骨、股関節を感じるのは難しい
  • 足首、しっぽ、首周りに脂肪がつき、お腹がたるんでいる
  • 身体を自由に動かすことができない

さて、飼っているうさぎは、どの体型でしょうか。
見て触って確認してみてくださいね。




ペレットの与え方

うさぎのペレットは、朝と夕方の2回に分けて与えるのが一般的です。

夕方に与えることが出来ない場合は、朝のみでも良いとされていますが、うさぎは自ら食事をコントロールすることが上手ではないため、朝のうちにすべて食べてしまうことも。
そういったうさぎを飼われている場合は、やはり朝・夕方以降と分けて与えるのが良いでしょう。

子うさぎ(生後半年程度)のペレットの量

子うさぎからうさぎを飼う場合の多くは、生後40日〜60日以降の離乳したうさぎです。

生後半年をすぎる頃までは、成長期であることから、身体を作るために十分なタンパク質やカルシウムなどの栄養が必要になります。

そのことから、ペレットの量は

  1. 体重の5%程度を与える
  2. 食べ放題にしておく

の2パターンが推奨されています。

この頃のうさぎは、与えすぎても太ってしまうということはありません。
生後半年くらいまでは、しっかりとペレットとチモシーを与えるようにしてください。

TIPS:食べ放題にするときの注意点

ペレットを食べ放題にして、エサ箱に置いておく際には、毎日減った分だけ新鮮なペレットを与えるようにしてください。
古いペレットが放置されてしまうことがありますが、カビなどの温床になりますので、少なくとも1週間に1回は、すべてのペレットを新しいものに取り替えるようにしてください。

大人うさぎ(生後半年以降)のペレットの量

大人のうさぎになってペレットを食べ放題にしておくと、たちまち太ってしまいます。
また、食欲不振やうっ滞などの症状を引き起こす原因になることも。

生後半年程度経つと、体重が安定してきます。
今度は、その体重の1%〜3%程度を与えるようにしてください。

販売されているペレットの多くは、袋に5%と書かれてありますが、様々なうさぎ飼い、獣医、ブリーダーなどに聞くと、その量は多い、というのが実情です。
ペレットが減った分は、チモシーを食べてもらいましょう。

また、生後半年程度を過ぎた頃から、少しずつ大人用のペレットに切り替えていくことも検討してみてください。

ちなみに、生後半年経ったからといって、ペレットを焦って切り替える必要はありません。

TIPS:ペレットの切り替え方

うさぎは、保守的な動物のため、一度に切り替えてしまうと、まったく食べてくれないことも。
そのため、現在食べているペレットに少しずつ新しいペレットを混ぜていき、味を覚えてもらいましょう。
そして、新しいペレットの比率を少しずつ高めていき、最終的に、すべてのペレットを新しいペレットに切り替えると良いでしょう。

※うさぎは味覚が鋭く、味が気に入らなくて、まったく食べない場合もあります。その場合は、別のペレットを試してみてください。

避妊や去勢をしたうさぎのペレットの量

避妊や去勢をすると、ホルモンバランスが乱れるため、少しの量でも肥満になることがあります。
そのため、避妊や去勢をする前に与えていた量よりも、ペレットの量を減らすことがよくあります。

ペレットの量に関しては、避妊や去勢をした動物病院の獣医に相談して決めるようにしてください。

老齢期(約6,7歳以降)のペレットの量

老齢期に入ったうさぎ(約7歳以降)は、人間と同じように代謝が悪くなって太り始めたり、食が細くなって痩せてしまうこともあります。
そんなときは、ペレットの量に着目するだけでなく、サプリメントなども活用して、うさぎの健康維持を心がけてください。

この時期になると、シニア用のペレットに切り替えることも検討してみると良いでしょう。




ペレットの計算方法

ペレットの量を測るときは、このように計算します。

うさぎの体重 × ◯%

ペレット量早見表

うさぎの体重 1% 2% 3% 4% 5%
1.0kg 10g 20g 30g 40g 50g
1.1kg 11g 22g 33g 44g 55g
1.2kg 12g 24g 36g 48g 60g
1.3kg 13g 26g 39g 52g 65g
1.4kg 14g 28g 42g 56g 70g
1.5kg 15g 30g 45g 60g 75g
1.6kg 16g 32g 48g 64g 80g
1.7kg 17g 34g 51g 68g 85g
1.8kg 18g 36g 54g 72g 90g
1.9kg 19g 38g 57g 76g 95g
2.0kg 20g 40g 60g 80g 100g

ちなみに、編集部が飼っているうさぎは、4歳で約1.4キロ。
現在、2%強の30gを毎日与えています。
換毛期や発情期になると、体力が消耗するせいか、少し痩せていくので、気持ち多めの35g程度に調整しています。

さいごに、体型や体調を見ながらペレットの量は調整

最終的には、体型や体重を見ながらペレットの量を調整しましょう。
ペレットを増やしたり減らしたりすることで、うさぎの理想の体型を維持することができます。

ぜひ、目安として参考にしてみてください。

それでは、より良いうさぎ飼いライフを。

 

ABOUT ME
うさぎMAGAZINE編集部
うさぎWEBMAGAZINE編集部です。 編集部は、愛玩動物飼養管理士2級を取得しています。 人と動物がずっと豊かに暮らすことをめざして活動しています。
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