うさぎの基本

ドワーフホトの特徴や性格、寿命や販売価格はどのくらい?

近年、ペットとして人気を集めているうさぎ。
うさぎの中でも、ドワーフホトを飼いたい人も多いはず。

この記事では、ドワーフホトの特徴や性格、販売価格や飼い方、寿命に至るまでを解説しています。よかったら参考にしてください。

ドワーフホトの特徴

ドワーフホトは、真っ白な体に目の周りに黒いアイラインのような模様が特徴のうさぎです。
ドワーフは、ネザーランドドワーフを由来とした名前で、ホトは、フランスのノルマンディー地方にある町の名前から取ってこの名前になりました。

歴史

ドワーフホトは、1970年代、東ドイツのブリーダーと西ドイツのブリーダーが全く独立して、ドワーフホトの品種開発をしていました。
一人は、REWのネザーランドドワーフとブランデホトとの交配、もう一人は、黒いネザーランドドワーフとダッチを交配し、アイバンドだけが残るようにマーキングの交配をおこないました。
最終的に、この2つの系統は統合されて、現在のドワーフホトになっています。
1983年にARBA(アメリカラビットブリーダーズ協会)に品種として認められ、そのクリクリとした瞳に人間のようなアイラインと、白色の被毛のコントラストから根強い人気があります。

大きさ

大きさは、1.1キロ〜1.36キロ程度と言われています。
中には、骨太で1.36キロを超えをするドワーフホトもいます。
ブランデホトに近い子は少し大きめに育ち、ネザーランドドワーフに近い子は小さめに育つようです。
体長は、20cm〜30cm程度です。

ショーの基準

ドワーフホトの場合、ショータイプとなると1.13kgを理想としています。
アイラインの部分か均一な太さであることが判断基準で、ギザギザに乱れていると減点、途中で切れていると失格になってしまいます。

カラーバリエーション

ドワーフホトは、体全体が白色一色です。
アイラインには、黒とブルー、そしてチョコレートがあります。
長い間、ブラックアイバンドのみがARBAから公認されていましたが、2006年に、チョコレートアイバンドが公認されました。
また、目の色には、ブラウン、ブルーグレー、チョコレート、ルビーレッドがありますが、稀にブルーアイもいます。

性格

ドワーフホトは、人になつきやすい性格をしていると言われています。
好奇心が旺盛で遊ぶことが大好きです。
活発に走ったり飛んだりする子が多いのが特徴です。

一般的にオスは、なつきやすいと言われており、縄張り行動も強いと言われています。
スプレー行動には要注意です。
メスは、どちらかと言えば、気が強く、ホルモンの影響で気性が荒かったりツンデレだったりすることもありますが、人になつきやすい性格から、そこまで問題行動は多くないと言えるでしょう。

平均寿命

平均寿命は、7歳〜8歳程度と言われています。
しかしながら、昨今の飼育環境や医療の進歩により、10歳以上に長生きする子も少なくありません。
13歳や15歳など、とても長生きするドワーフホトもたくさんいるので、介護まで考えて飼うようにしましょう。

平均の販売価格

販売価格は、ブリーダーやうさぎ専門店、ペットショップで大きく異なります。

ドワーフホトの購入方法

ブリーダーやうさぎ専門店

ブリーダーやうさぎ専門店で、ドワーフホトの購入を検討する場合、3万円〜7万円程度までの開きがあります。
平均すると、5万円〜6万円程度が多いようです。

ブリーダーやうさぎ専門店で購入する最大のメリットは、うさぎに詳しい店員さんから指導を受けて飼うことができる点です。
初めてうさぎを飼う方は、ブリーダーやうさぎ専門店から飼い方のレクチャーを受けてから飼うことをおすすめします。

その店舗出身のうさぎだと、ケアなどを積極的に行ってくれる専門店も多くあります。

ペットショップ

ペットショップで、ドワーフホトの購入を検討する場合、1万円〜3万円程度が多いようです。
とはいえ、ペットショップであまり見かけることがない品種です。

里親制度の利用

里親でドワーフホトを飼うことを検討する場合は、保護団体などのホームページで確認してみましょう。
中には捨てられてしまい、里親を探しているということもあります。

うさぎを飼ったことがあり、飼い方を熟知している方が対象になると思います。
飼い主と幸せな生活をしてもらいたいものです。

ドワーフホトのお迎えから飼い方のコツと注意点

うさぎを飼うならば、少しでも快適に、少しでも長く一緒に暮らしたいと考えると思います。
ぜひ、お迎えから飼育方法を身につけ、うさぎにとって過ごしやすい環境を整えていきましょう。

お迎え1週間前から準備

うさぎを飼うと決まったら、お迎えの1週間前から準備を始めていきましょう。
特にドワーフホトだからといって、ほかのうさぎと変わるところはありません。

ケージの置き場所の確保や遊ぶスペース作りをして、お迎え準備を整えましょう。
お迎え準備は、下記記事で詳しく説明していますので、ぜひご確認ください。

お迎え後1週間はケージから出さずにゆっくりと過ごさせて

お迎えした後の最初の1週間は、可愛くてつい外に出してしまいたくなる気持ちもあるかもしれません。

しかし、うさぎは、警戒心の強い動物で、かつ、お迎えして1週間程度は家にはまだ慣れておらず、移動や慣れない環境で大きなストレスを抱えている状態です。
そのため、遊びたい気持ちをグッと堪えて、1週間程度は、ケージから出さずにゆっくりさせてあげる、うさぎにとっての居場所をしっかりと確立してあげることが大切です。

トイレトレーニングやしつけ

うさぎは、お迎えして1日目からトイレトレーニングが可能です。
トイレトレーニングについては、下記の記事で詳しく説明しているので、ぜひ参考にしてください。

しつけについては、うさぎの習性として、物をかじる、マーキングでおしっこを飛ばすなどの行為が見られることがあります。
そういった行動をやめさせるのは難しいため、かじる習性が強い子には、噛り木などを与えましょう。

また、マーキングでおしっこを飛ばす子には、おしっこをする場所を念入りに掃除し消臭に努める、またはプラスチックの板などを使って掃除をしやすくするなどの工夫をしてください。
決してうさぎを怒らないように気をつけてくださいね。

食事の管理

ドワーフホトは短毛種なので、どんなペレットでも問題ありません。
生後半年までは、ペレットを食べ放題にして、半年以降は、決まった量を1日2回、朝と晩に分けて与えましょう。

また、牧草(チモシー)は、食べ放題にしてしっかり与えましょう。

おやつは、あげすぎは危険です。
美味しそうにたくさん食べるからと言ってあげすぎてしまうと、肥満の元になるだけでなく、他の病気にかかることもあります。

きちんと食事管理をすることによって、うさぎも健康的に過ごせるでしょう。

温度管理は徹底的に

うさぎは、外で飼われることもありますが、室内飼育が基本です。
うさぎの適温は、18度〜25度と言われており、それ以上の暑い空間にいると熱中症の危険性が高まります。

うさぎを飼い始めたら、温度管理を徹底するように心がけてください。

ドワーフホトがかかりやすい病気と対策方法

うさぎは、体調不良を隠す動物です。
少しでも放っておくと命の危険もあるので、飼い主が少しの変化にも気づいてあげることが重要です。
もし、病気の疑いがある場合は、自己判断せずに動物病院で詳しく診てもらうことをおすすめします。

不正咬合

うさぎの歯は一生伸び続けるため、牧草(チモシー)を食べたりして歯を削りながら生活をしています。
しかしながら、牧草(チモシー)をあまり食べなかったり、何らかの問題で噛み合わせが悪くなると、不正咬合になります。
不正咬合になると、口の中を傷付けてしまい、食欲がなくなったり、たくさんのよだれを出していることがあります。
ドワーフホトは、丸顔で顎を小さく品種改良されているため、不正咬合になりやすいと言えます。

うっ滞(毛球症)

うさぎは、毛づくろいをしても、飲み込んだ毛を吐き出すことができません。
それが胃の中に溜まって、球状になり、消化管を詰まらせやすくなっています。
毛でつながったフンが出ている間は良いですが、徐々に小さいフンになり、悪化するとフンがでなくなります。
胃の中にガスが溜まると、お腹が痛くなり、身体を丸めてじっとしていたり、歯ぎしりをしています。
この時点で食欲も低下しているため、うさぎの胃腸が動かなくなると、死に至ることもあるため、早めの動物病院への受診が必要です。

毛球症の予防には、定期的なグルーミングが必要です。
できれば消化管によく効くサプリメントなども併用し、日々の排泄を促すことが重要となります。

遺伝的な影響がある場合も

ドワーフホトは遺伝的な要因で、巨大結腸症(メガコロン)の可能性があります。そのため、糞の大きさには十分に注意しましょう。

様々な大きさの糞が出る場合、もしくはしずく型の糞が出ていたり、少し水分を含んだ糞が出た場合は、いち早く動物病院につれていき、腸の状態をエコー検査などで確認しておくと良いでしょう。

巨大結腸症(メガコロン)は発症すると、便秘や下痢をしやすくなり、命の危険があります。
気になる症状がある場合は、すぐに動物病院を受診しましょう。

骨折

ドワーフホトのように、小さな品種は特に、骨が細くもろくできています。
特に活発なドワーフホトは、高いところに登って降りた時に骨が折れてしまうなど、様々な危険があります。
うっかり落下などで骨折しないように、高いところに登らせたりしない工夫や、床をふかふかの絨毯などにして、対策するようにしましょう。

ドワーフホトの特徴や性格まとめ

ドワーフホトは

  • 活発で人懐っこい性格
  • 白い体にアイラインが特徴
  • 平均寿命は7〜8年。最近は、ご長寿うさぎも増えてきている
  • 遺伝子疾患である巨大結腸症(メガコロン)が心配される
  • 平均価格は5万円程度

という特徴を持っています。

ドワーフホトは、人懐っこい性格がゆえに飼いやすい種類と言えるでしょう。
まだまだ日本ではメジャーな品種ではないため、飼っている人が少ないという特徴もあります。
少し違った種類を飼ってみたいという人は、ドワーフホトを売っているうさぎ専門店やブリーダーにお問い合わせしてみてください。

ABOUT ME
うさぎMAGAZINE編集部
うさぎWEBMAGAZINE編集部です。 編集部は、愛玩動物飼養管理士2級を取得しています。 人と動物がずっと豊かに暮らすことをめざして活動しています。
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