ヒマラヤンの特徴や性格、寿命や販売価格はどのくらい？

近年、ペットとして人気を集めているうさぎ。
うさぎの中でも、白と黒のバイカラーで、鼻の先が黒いヒマラヤンに興味を持つ人もいるのではないでしょうか。

この記事では、ヒマラヤンの特徴や性格、販売価格や飼い方、寿命に至るまでを解説しています。よかったら参考にしてください。

ヒマラヤンの特徴

ヒマラヤンは、白と黒のバイカラーで、耳と鼻先、足元が黒く、目が赤いうさぎです。
特に鼻先は大きく黒くなっています。
また、他のウサギにはない、円筒型の身体をしており、背骨が曲がっていません。
とても個性的な見た目をしていますが、見た目が似ている品種でカルフォルニアンという品種もあります。

歴史

ヒマラヤンは、うさぎの中でも最古の種類の1つで、中国、チベット、ロシアなどの国々で古代に遡るほど古い品種です。
そのため、様々な国で、別の名前を持っています。

原産地は、未だに不明です。
また、ヒマラヤンのホワイトとブラックの品種は、品種改良はされておらず、自然界に生息しているうさぎです。

すべてのうさぎにヒマラヤンの遺伝子が入っていると言われているようです。
ARBA（アメリカラビットブリーダーズ協会）に品種認定されています。

大きさ

ヒマラヤンは、1.5キロ〜2キロ程度の小型のうさぎです。
一般的な体長も、30cm程度です。

ショーの基準

ヒマラヤンのラビットショーでは、1.13キロ〜2.04キロとされており、理想体重は1.6キロです。
円筒形の背骨を持っていることから、ショーでは、寝そべったポーズで審査が行われます。

カラーバリエーション

ヒマラヤンは、白と黒などのバイカラーで赤い目をしています。
耳、鼻、前足、後ろ足、しっぽにブラックなどの色がついています。
元の品種はブラックのみでしたが、のちにブルーやチョコレート、ライラックのヒマラヤンも品種改良によってうまれました。
子うさぎのうちは、淡いバイカラーですが、大人になるにしたがって濃くなってきます。
寒い地方では、体の白い部分にスマットと呼ばれるマーキングがでることがあります。
これは、被毛の温度制御されたタンパク質が低温にさらされたときに起こる現象で、黄褐色や茶色、ブルーやブラックなどに変わります。

性格

ヒマラヤンは、うさぎの中では抱っこがしやすい子が多いと言われています。
また、好奇心旺盛で、甘えん坊な性格をしている子がおおいんだとか。

一般的にオスは、なつきやすいと言われており、縄張り行動も強いと言われています。
スプレー行動には要注意です。
メスは、どちらかと言えば、気が強く、ホルモンの影響で気性が荒かったりツンデレだったりすることもありますが、甘えん坊な性格から、そこまで問題行動は多くないと言えるでしょう。

平均寿命

平均寿命は、7歳〜8歳程度と言われています。
昨今の飼育環境や医療の進歩により、長生きすることもできますので、しっかり介護まで考えて飼うようにしましょう。

平均の販売価格

販売価格は、ブリーダーやうさぎ専門店、ペットショップで大きく異なります。

ヒマラヤンの購入方法

ブリーダーやうさぎ専門店

ブリーダーやうさぎ専門店で、ヒマラヤンの購入を検討する場合、6万円〜10万円程度までの開きがあります。
平均すると、7万円〜8万円程度が多いようです。
日本にはまだヒマラヤンのブリーダーが少ないため、他の品種よりも多少値段が高いと言えるでしょう。

ブリーダーやうさぎ専門店で購入する最大のメリットは、うさぎに詳しい店員さんから指導を受けて飼うことができる点です。
初めてうさぎを飼う方は、ブリーダーやうさぎ専門店から飼い方のレクチャーを受けてから飼うことをおすすめします。

その店舗出身のうさぎだと、ケアなどを積極的に行ってくれる専門店も多くあります。

ペットショップ

ペットショップで、ヒマラヤンの購入を検討する場合、ほとんど見かけることはありません。

里親制度の利用

里親でヒマラヤンを飼うことを検討する場合は、保護団体などで確認してみましょう。
中には捨てられてしまい、里親を探しているということもあります。

うさぎを飼ったことがあり、飼い方を熟知している方が対象になると思います。
飼い主と幸せな生活をしてもらいたいものです。

ヒマラヤンのお迎えから飼い方のコツと注意点

うさぎを飼うならば、少しでも快適に、少しでも長く一緒に暮らしたいと考えると思います。
ぜひ、お迎えから飼育方法を身につけ、うさぎにとって過ごしやすい環境を整えていきましょう。

お迎え１週間前から準備

うさぎを飼うと決まったら、お迎えの1週間前から準備を始めていきましょう。
特にヒマラヤンだからといって、ほかのうさぎと変わるところはありません。
ケージの置き場所の確保や遊ぶスペース作りをして、お迎え準備を整えましょう。

お迎え準備は、下記記事で詳しく説明していますので、ぜひご確認ください。

お迎え後１週間はケージから出さずにゆっくりと過ごさせて

お迎えした後の最初の1週間は、可愛くてつい外に出してしまいたくなる気持ちもあるかもしれません。
しかし、うさぎは、警戒心の強い動物で、かつ、お迎えして1週間程度は家にはまだ慣れておらず、移動や慣れない環境で大きなストレスを抱えている状態です。
そのため、遊びたい気持ちをグッと堪えて、1週間程度は、ケージから出さずにゆっくりさせてあげる、うさぎにとっての居場所をしっかりと確立してあげることが大切です。

トイレトレーニングやしつけ

うさぎは、お迎えして1日目からトイレトレーニングが可能です。
トイレトレーニングについては、下記の記事で詳しく説明しているので、ぜひ参考にしてください。

しつけについては、うさぎの習性として、物をかじる、マーキングでおしっこを飛ばすなどの行為が見られることがあります。
そういった行動をやめさせるのは難しいため、かじる習性が強い子には、噛り木などを与えましょう。

また、マーキングでおしっこを飛ばす子には、おしっこをする場所を念入りに掃除し消臭に努める、またはプラスチックの板などを使って掃除をしやすくするなどの工夫をしてください。
決してうさぎを怒らないように気をつけてくださいね。

食事の管理

ヒマラヤンは短毛種なので、どんなペレットでも問題ありません。
生後半年までは、ペレットを食べ放題にして、半年以降は、決まった量を1日2回、朝と晩に分けて与えましょう。

また、牧草（チモシー）は、食べ放題にしてしっかり与えましょう。

おやつは、あげすぎは危険です。
きちんと食事管理をすることによって、うさぎも健康的に過ごせるでしょう。

温度管理は徹底的に

うさぎは、外で飼われることもありますが、室内飼育が基本です。
うさぎの適温は、18度〜25度と言われており、それ以上の暑い空間にいると熱中症の危険性が高まります。

うさぎを飼い始めたら、温度管理を徹底するように心がけてください。

ヒマラヤンがかかりやすい病気と対策方法

うさぎは、体調不良を隠す動物です。
少しでも放っておくと命の危険もあるので、飼い主が少しの変化にも気づいてあげることが重要です。
もし、病気の疑いがある場合は、自己判断せずに動物病院で詳しく診てもらうことをおすすめします。

ソアホック

ヒマラヤンは、短毛種であることから、足の裏の毛が短く、硬い床などで過ごすと被毛が擦れてしまい剥がれて傷がつくというソアホックになりやすい種類です。

ソアホックにならないためには、柔らかめの床材を使用し、長時間の部屋んぽを避けるなどといった対策が必要です。

不正咬合

うさぎの歯は一生伸び続けるため、牧草（チモシー）を食べたりして歯を削りながら生活をしています。
しかしながら、牧草（チモシー）をあまり食べなかったり、何らかの問題で噛み合わせが悪くなると、不正咬合になります。
不正咬合になると、口の中を傷付けてしまい、食欲がなくなったり、たくさんのよだれを出していることがあります。

不正咬合にならないようにするためにも、牧草（チモシー）は食べ放題にして上げるようにしましょう。

毛球症

うさぎは、毛づくろいをしても、飲み込んだ毛を吐き出すことができません。
それが胃の中に溜まって、球状になり、消化管を詰まらせやすくなっています。
毛でつながったフンが出ている間は良いですが、徐々に小さいフンになり、悪化するとフンがでなくなります。
胃の中にガスが溜まると、お腹が痛くなり、身体を丸めてじっとしていたり、歯ぎしりをしています。
この時点で食欲も低下しているため、うさぎの胃腸が動かなくなると、死に至ることもあるため、早めの動物病院への受診が必要です。

毛球症の予防には、定期的なグルーミングが必要です。
できれば消化管によく効くサプリメントなども併用し、日々の排泄を促すことが重要となります。

ヒマラヤンの特徴や性格まとめ

ヒマラヤンは

• 白と黒のバイカラーの身体と赤い目が特徴（カルフォルニアンにも似ている）
• 好奇心旺盛で甘えん坊な性格
• 平均寿命は7〜8年。
• 平均価格は7万円〜8万円程度
• 比較的抱っこしやすい品種

という特徴を持っています。

ヒマラヤンは、人懐っこい性格なので飼いやすい種類と言えます。
少し違った種類を飼ってみたいという人は、ヒマラヤンを売っているうさぎ専門店やブリーダーにお問い合わせしてみてください。

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