うさぎの基本

フレミッシュジャイアントの特徴や性格、寿命や販売価格はどのくらい?

近年、ペットとして人気を集めているうさぎ。
うさぎの中でも、世界で一番大きいうさぎと言われているフレミッシュジャイアントに興味がある人もいるのではないでしょうか。

この記事では、フレミッシュジャイアントの特徴や性格、販売価格や飼い方、寿命に至るまでを解説しています。よかったら参考にしてください。

フレミッシュジャイアントの特徴

フレミッシュジャイアントは、身体が大きな立ち耳のうさぎです。
世界で一番大きなうさぎとして有名です。

歴史

フレミッシュジャイアントの起源は古く、16世紀にはすでに飼育されていたと言われています。
パタゴニアンラビット(現在は絶滅)の子孫であると信じられています。
フレミッシュジャイアントのスタンダードなブリードの記録は1893年にさかのぼります。
フレミッシュジャイアントは、世界中の多くのうさぎの祖先であり、そのうちの1つが19世紀なかばにイギリスに輸入されたベルギーうさぎでした。
フレミッシュジャイアントは、1890年代初頭の大うさぎブームで、肉用うさぎを大きくするためにイギリスやベルギーからアメリカに輸入されています。

アメリカでは、1916年にARBAに品種認定されました。
その後、ペットとして北米やヨーロッパで人気があり、現在まで至ります。

大きさ

フレミッシュジャイアントは世界で一番大きなうさぎと言われているのも納得、大きさは、約7キロ〜11キロ程度と言われています。
中には、骨太で11キロを超えをするフレミッシュジャイアントも珍しくありません。

ギネス記録を持っているフレミッシュジャイアントは、体長約130cmでした。
また、体重も22kg近くあったと言われているので、中型犬から大型犬くらいの大きさですね。

ショーの基準

フレミッシュジャイアントのラビットショーでは、身体が大きいことが基準の1つですが、全身のバランスが取れていることが重要です。

カラーバリエーション

フレミッシュジャイアントの認定されているカラーは、比較的限定されています。

ブラック 全身ブラックの毛に覆われた色です。
ブルー
▲ブルーのフレミッシュジャイアント(出典:NFFGRB.ORG)
ホワイト 全身ホワイトの毛に覆われた色です。
サンディ 表面は黄土色で、対照的な濃い差し色があります。アンダーカラーはブルーで、お腹の色は白色、またはクリーム色です。
ライトグレー
▲ライトグレーのフレミッシュジャイアント(出典:出典:NFFGRB.ORG)
スチールグレー 表面はブラックスティールで、薄いグレーが均等あります。アンダーカラーはブルーで、お腹の色は、白です。。
フォーン(オレンジ) 顔、耳、背中、手足の表面はオレンジ色をしていて、お腹の側は白色をしたカラーです。




性格

フレミッシュジャイアントは、かなり穏やかで優しい性格と言われています。
身体が大きいだけに、どっしりとした性格になったのかもしれませんね。

一般的にオスは、なつきやすいと言われており、縄張り行動も強いと言われています。
スプレー行動には要注意です。
メスは、どちらかと言えば、気が強く、ホルモンの影響で気性が荒かったりツンデレだったりすることもありますが、穏やかな性格から、そこまで問題行動は多くないと言えるでしょう。

平均寿命

平均寿命は、7歳〜8歳程度と言われています。
とはいえ、フレミッシュジャイアントは、他のうさぎと比べ、少々老化速度が早いと言われています。
昨今の飼育環境や医療の進歩により、長生きすることもできますので、しっかり介護まで考えて飼うようにしましょう。

平均の販売価格

販売価格は、ブリーダーやうさぎ専門店、ペットショップで大きく異なります。

フレミッシュジャイアントの購入方法

ブリーダーやうさぎ専門店

ブリーダーやうさぎ専門店で、フレミッシュジャイアントの購入を検討する場合、6万円〜10万円程度までの開きがあります。
平均すると、6万円〜8万円程度が多いようです。
日本にはまだフレミッシュジャイアントのブリーダーが少ないため、他の品種よりも多少値段が高いと言えるでしょう。

ブリーダーやうさぎ専門店で購入する最大のメリットは、うさぎに詳しい店員さんから指導を受けて飼うことができる点です。
初めてうさぎを飼う方は、ブリーダーやうさぎ専門店から飼い方のレクチャーを受けてから飼うことをおすすめします。

その店舗出身のうさぎだと、ケアなどを積極的に行ってくれる専門店も多くあります。

ペットショップ

ペットショップで、フレミッシュジャイアントの購入を検討する場合、ほとんど見かけることはありません。

フレミッシュジャイアントのお迎えから飼い方のコツと注意点

うさぎを飼うならば、少しでも快適に、少しでも長く一緒に暮らしたいと考えると思います。
ぜひ、お迎えから飼育方法を身につけ、うさぎにとって過ごしやすい環境を整えていきましょう。

お迎え1週間前から準備

うさぎを飼うと決まったら、お迎えの1週間前から準備を始めていきましょう。
特にフレミッシュジャイアントだからといって、ほかのうさぎと変わるところはありません。
ケージの置き場所の確保や遊ぶスペース作りをして、お迎え準備を整えましょう。

大型種であるため、ケージはできるだけ大きめなものを買いましょう。
フレミッシュジャイアントの場合は、うさぎのケージではなく、犬用のケージを検討するのがおすすめです。

お迎え準備は、下記記事で詳しく説明していますので、ぜひご確認ください。

お迎え後1週間はケージから出さずにゆっくりと過ごさせて

お迎えした後の最初の1週間は、可愛くてつい外に出してしまいたくなる気持ちもあるかもしれません。
しかし、うさぎは、警戒心の強い動物で、かつ、お迎えして1週間程度は家にはまだ慣れておらず、移動や慣れない環境で大きなストレスを抱えている状態です。
そのため、遊びたい気持ちをグッと堪えて、1週間程度は、ケージから出さずにゆっくりさせてあげる、うさぎにとっての居場所をしっかりと確立してあげることが大切です。

トイレトレーニングやしつけ

うさぎは、お迎えして1日目からトイレトレーニングが可能です。
トイレトレーニングについては、下記の記事で詳しく説明しているので、ぜひ参考にしてください。

しつけについては、うさぎの習性として、物をかじる、マーキングでおしっこを飛ばすなどの行為が見られることがあります。
そういった行動をやめさせるのは難しいため、かじる習性が強い子には、噛り木などを与えましょう。
また、マーキングでおしっこを飛ばす子には、おしっこをする場所を念入りに掃除し消臭に努める、またはプラスチックの板などを使って掃除をしやすくするなどの工夫をしてください。

決してうさぎを怒らないように気をつけてくださいね。

食事の管理

フレミッシュジャイアントは短毛種なので、どんなペレットでも問題ありません。
生後半年までは、ペレットを食べ放題にして、半年以降は、決まった量を1日2回、朝と晩に分けて与えましょう。
大型種のため、他のうさぎと比べ、食べる量は多いです。

また、牧草(チモシー)は、食べ放題にしてしっかり与えましょう。

おやつは、あげすぎは危険です。

もともと、食用としての歴史があるため、太りやすくできています。
きちんと食事管理をすることによって、うさぎも健康的に過ごせるでしょう。

温度管理は徹底的に

うさぎは、外で飼われることもありますが、室内飼育が基本です。
うさぎの適温は、18度〜25度と言われており、それ以上の暑い空間にいると熱中症の危険性が高まります。

うさぎを飼い始めたら、温度管理を徹底するように心がけてください。

遊び場は小型種の倍以上を確保しましょう

うさぎの遊び場(部屋んぽ)は、最低でも小型種の倍、可能であれば、3〜4倍程度は確保すると良いでしょう(6帖程度が理想的です)
大きなうさぎなので、機敏に走り回ったりジャンプすることは苦手で、運動不足になりがちな一面もあります。
毎日30分程度は、スキンシップも兼ねて一緒に遊びましょう。




フレミッシュジャイアントがかかりやすい病気と対策方法

うさぎは、体調不良を隠す動物です。
少しでも放っておくと命の危険もあるので、飼い主が少しの変化にも気づいてあげることが重要です。
もし、病気の疑いがある場合は、自己判断せずに動物病院で詳しく診てもらうことをおすすめします。

ソアホック

フレミッシュジャイアントは、短毛種で体重も重たいことから、足の裏の毛が短く、硬い床などで過ごすと被毛が擦れてしまい剥がれて傷がつくというソアホックになりやすい種類です。

ソアホックにならないためには、柔らかめの床材を使用し、長時間の部屋んぽを避けるなどといった対策が必要です。

肥満

フレミッシュジャイアントは、その大きさから、どのくらいが適正体重かが見分けがつきにくいうさぎであったりします。
肥満になると、心臓に負担がかかったり、糖尿病になったりなど、人間と同じような病気にかかることもあります。

体を触ったときに背中の脂肪の下の骨を軽く感じるか、寝そべっている姿を上から見た時に軽いくびれがあるかなど、日々の体型管理をしっかりしていくことが大切です。

毛球症

うさぎは、毛づくろいをしても、飲み込んだ毛を吐き出すことができません。
それが胃の中に溜まって、球状になり、消化管を詰まらせやすくなっています。
毛でつながったフンが出ている間は良いですが、徐々に小さいフンになり、悪化するとフンがでなくなります。
胃の中にガスが溜まると、お腹が痛くなり、身体を丸めてじっとしていたり、歯ぎしりをしています。
この時点で食欲も低下しているため、うさぎの胃腸が動かなくなると、死に至ることもあるため、早めの動物病院への受診が必要です。

毛球症の予防には、定期的なグルーミングが必要です。
できれば消化管によく効くサプリメントなども併用し、日々の排泄を促すことが重要となります。

フレミッシュジャイアントの特徴や性格まとめ

フレミッシュジャイアントは

  • 穏やかな性格
  • 中型犬レベルの大きさ
  • 平均寿命は7〜8年。他のうさぎよりも老化のスピードは早め
  • 平均価格は6万円〜8万円程度
  • ケージや部屋んぽのスペースの確保が大切

という特徴を持っています。

フレミッシュジャイアントは、穏やかな性格なので飼いやすい種類と言えます。
ただし、部屋の広さがないと飼いにくい品種と言えます。
少し違った種類を飼ってみたいという人は、フレミッシュジャイアントを売っているうさぎ専門店やブリーダーにお問い合わせしてみてください。

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うさぎMAGAZINE編集部
うさぎWEBMAGAZINE編集部です。 編集部は、愛玩動物飼養管理士2級を取得しています。 人と動物がずっと豊かに暮らすことをめざして活動しています。
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