近年、ペットとして人気を集めているうさぎ。
うさぎの中でも、ツートンカラーのダッチが好きな人も多いはず。
この記事では、ダッチの特徴や性格、販売価格や飼い方、寿命に至るまでを解説しています。よかったら参考にしてください。
ダッチの特徴
ダッチは、ツートンカラーが最大の特徴。
顔には左右対称のくっきりとしたハチワレになっていて、身体は前後で色味が違います。
日本では、パンダうさぎという愛称もありますが、そのほとんどは、ダッチの血をひいた雑種だったりします。
歴史
ダッチは、「オランダの」という意味があります。
その名の通りオランダで発祥した品種です。
しかし、イギリスで交配し開発されたことから原産地はイギリスと、少し複雑な歴史があったりします。
その歴史は古く、1910年頃にARBA(アメリカラビットブリーダーズ協会)に品種登録されました。
日本には、1960年代ごろに輸入されてきているため、よく見かける品種ではないでしょうか。
歴史も長いため、世界中で愛されている品種で世界中でトップ10に入る人気を誇っています。
また、ネザーランドドワーフは、ダッチの突然変異から開発されたと言われています。
大きさ
大きさは、1.5キロ〜2.4キロ程度と言われています。
中には、骨太で2.4キロを超えをするダッチもいます。
体長は、30cm〜です。
カラーバリエーション
すべてのうさぎのカラーは、ブラック(B)、ブルー(B_ dd)、チョコレート(bb)、ライラックベース(bb dd)のいずれかです。
ブルーはブラックの希釈形態であり、ライラックはチョコレートの希釈形態になります。
希釈されたブルーベース、ライラックベース、そしてチョコレートベースは、劣性遺伝子のため、ブラックベースよりも生まれにくくなっています。
白と黒のツートンカラーだけでなく、ブルー、チョコレートなど、淡い色のツートンカラーもいます。
4種類のグループの説明とカラーバリエーション
ダッチは、目の周りから耳にかけてパンダのような2トーンカラー、体の半分から後ろにかけて2トーンカラーになっているという特徴を持っています。
グループ | 説明 | ブラック ベース |
ブルー ベース |
チョコレート ベース |
---|---|---|---|---|
セルフ | 全体が同色。 |
グループ | 説明 | ブラック ベース |
---|---|---|
シェイデッド | 影があるという意味で基本色がグラデーションをしていくカラー。濃い色は背中、頭、耳、足、尾、首の周辺にある |
グループ | 説明 | ブラック ベース |
---|---|---|
アグーチ | 毛の軸が3色以上に分かれている。毛に息を吹きかけるとリングに見える。 目、鼻、口、腹、耳の内側、尻尾の下に白色がある。 野生のうさぎに似ている色。 |
グループ | 説明 | ブラック ベース |
---|---|---|
チックドグループ | ベースの色とは違う上毛が体全体を覆っている |
▲上記出典:American Dutch Rabbit Club
ダッチは、現在ライラックベースはARBAでは公認されていません。
日本ではまだ珍しくお目にかかれないようなカラーもあります。
うさぎ専門店などで見つけた際には一見の価値があるはずです。
まだ公認はされていませんが、以下のようなカラーのダッチが生まれています。
- チョコレートアグーチ
- レッド
- ブラックハーレクイン
- ブルーハーレクイン
- ブルースチール
- ブルーグレー
性格
ダッチは、穏やかで甘えん坊な性格と言われています。
一般的に穏やかで気楽なうさぎで、友好的で訓練もしやすい品種です。
また、活発でよく動き回り、楽しそうに遊びます。
一般的にオスは、なつきやすいと言われており、縄張り行動も強いと言われています。
スプレー行動には要注意です。
メスは、どちらかと言えば、気が強く、ホルモンの影響で気性が荒かったりツンデレだったりすることもありますが、のんびりとした性格から、そこまで問題行動は多くないと言えるでしょう。
平均寿命
平均寿命は、7歳〜8歳程度と言われています。
しかしながら、昨今の飼育環境や医療の進歩により、10歳以上に長生きする子も少なくありません。
13歳や15歳など、とても長生きするダッチもたくさんいるので、介護まで考えて飼うようにしましょう。
平均の販売価格
販売価格は、ブリーダーやうさぎ専門店、ペットショップで大きく異なります。
ダッチの購入方法
ブリーダーやうさぎ専門店
ブリーダーやうさぎ専門店で、ダッチの購入を検討する場合、3万円〜8万円程度までの開きがあります。
平均すると、6万円〜7万円程度が多いようです。
日本にはまだダッチのブリーダーが少ないため、他の品種よりも多少値段が高いと言えるでしょう。
ブリーダーやうさぎ専門店で購入する最大のメリットは、うさぎに詳しい店員さんから指導を受けて飼うことができる点です。
初めてうさぎを飼う方は、ブリーダーやうさぎ専門店から飼い方のレクチャーを受けてから飼うことをおすすめします。
その店舗出身のうさぎだと、ケアなどを積極的に行ってくれる専門店も多くあります。
ペットショップ
ペットショップで、ダッチの購入を検討する場合、2万円〜5万円程度が多いようです。
とはいえ、ペットショップであまり見かけることがない品種です。
里親制度の利用
里親でダッチを飼うことを検討する場合は、保護団体などのホームページで確認してみましょう。
中には捨てられてしまい、里親を探しているということもあります。
うさぎを飼ったことがあり、飼い方を熟知している方が対象になると思います。
飼い主と幸せな生活をしてもらいたいものです。
ダッチのお迎えから飼い方のコツと注意点
うさぎを飼うならば、少しでも快適に、少しでも長く一緒に暮らしたいと考えると思います。
ぜひ、お迎えから飼育方法を身につけ、うさぎにとって過ごしやすい環境を整えていきましょう。
お迎え1週間前から準備
うさぎを飼うと決まったら、お迎えの1週間前から準備を始めていきましょう。
特にダッチだからといって、ほかのうさぎと変わるところはありません。
ケージの置き場所の確保や遊ぶスペース作りをして、お迎え準備を整えましょう。
お迎え準備は、下記記事で詳しく説明していますので、ぜひご確認ください。
お迎え後1週間はケージから出さずにゆっくりと過ごさせて
お迎えした後の最初の1週間は、可愛くてつい外に出してしまいたくなる気持ちもあるかもしれません。
しかし、うさぎは、警戒心の強い動物で、かつ、お迎えして1週間程度は家にはまだ慣れておらず、移動や慣れない環境で大きなストレスを抱えている状態です。
そのため、遊びたい気持ちをグッと堪えて、1週間程度は、ケージから出さずにゆっくりさせてあげる、うさぎにとっての居場所をしっかりと確立してあげることが大切です。
トイレトレーニングやしつけ
うさぎは、お迎えして1日目からトイレトレーニングが可能です。
トイレトレーニングについては、下記の記事で詳しく説明しているので、ぜひ参考にしてください。
しつけについては、うさぎの習性として、物をかじる、マーキングでおしっこを飛ばすなどの行為が見られることがあります。
そういった行動をやめさせるのは難しいため、かじる習性が強い子には、噛り木などを与えましょう。
また、マーキングでおしっこを飛ばす子には、おしっこをする場所を念入りに掃除し消臭に努める、またはプラスチックの板などを使って掃除をしやすくするなどの工夫をしてください。
決してうさぎを怒らないように気をつけてくださいね。
食事の管理
ダッチは短毛種なので、どんなペレットでも問題ありません。
生後半年までは、ペレットを食べ放題にして、半年以降は、決まった量を1日2回、朝と晩に分けて与えましょう。
また、牧草(チモシー)は、食べ放題にしてしっかり与えましょう。
おやつは、あげすぎは危険です。
きちんと食事管理をすることによって、うさぎも健康的に過ごせるでしょう。
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温度管理は徹底的に
うさぎは、外で飼われることもありますが、室内飼育が基本です。
うさぎの適温は、18度〜25度と言われており、それ以上の暑い空間にいると熱中症の危険性が高まります。
うさぎを飼い始めたら、温度管理を徹底するように心がけてください。
ダッチがかかりやすい病気と対策方法
うさぎは、体調不良を隠す動物です。
少しでも放っておくと命の危険もあるので、飼い主が少しの変化にも気づいてあげることが重要です。
もし、病気の疑いがある場合は、自己判断せずに動物病院で詳しく診てもらうことをおすすめします。
毛球症
うさぎは、毛づくろいをしても、飲み込んだ毛を吐き出すことができません。
それが胃の中に溜まって、球状になり、消化管を詰まらせやすくなっています。
毛でつながったフンが出ている間は良いですが、徐々に小さいフンになり、悪化するとフンがでなくなります。
胃の中にガスが溜まると、お腹が痛くなり、身体を丸めてじっとしていたり、歯ぎしりをしています。
この時点で食欲も低下しているため、うさぎの胃腸が動かなくなると、死に至ることもあるため、早めの動物病院への受診が必要です。
毛球症の予防には、定期的なグルーミングが必要です。
できれば消化管によく効くサプリメントなども併用し、日々の排泄を促すことが重要となります。
ソアホック
ダッチは、短毛種であることから、足の裏の毛が短く、硬い床などで過ごすと被毛が擦れてしまい剥がれて傷がつくというソアホックになりやすい種類です。
ソアホックにならないためには、柔らかめの床材を使用し、長時間の部屋んぽを避けるなどといった対策が必要です。
ダッチの特徴や性格まとめ
ダッチは
- 穏やかで甘えん坊な性格
- ツートンカラーが最大の特徴
- パンダうさぎという愛称で呼ばれることも(でも雑種には気をつけて)
- 平均寿命は7〜8年。最近は、ご長寿うさぎも増えてきている
- 平均価格は3万円〜8万円程度
という特徴を持っています。
ダッチは、穏やかな性格なので飼いやすい種類と言えます。
人懐っこい性格から、飼い主の後をついてきたり、いつもそばに寄り添ってきたりと、良いパートナーになってくれるでしょう。
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