近年、ペットとして人気を集めているうさぎ。
うさぎの中でも、日本ではまだまだマイナーなジャージーウーリーに興味を持つ人も。
この記事では、ジャージーウーリーの特徴や性格、販売価格や飼い方、寿命に至るまでを解説しています。よかったら参考にしてください。
ジャージーウーリーの特徴
ジャージーウーリーは、長毛で小型の立ち耳のうさぎです。
もふもふの毛は、手触りが良くてなんとも愛おしいうさぎです。
耳の付け根には、ウールキャップという飾り毛があるのも特徴の1つです。
歴史
ジャージーウーリーは、アメリカのニュージャージー州で1970年代後半に作られた品種です。
当時のブリーダーは「アンゴラのきれいな被毛を、簡単にお手入れできる小さな品種を作りたい」と考え、フレンチアンゴラとネザーランドドワーフの交配を行い、ジャージーウーリーが誕生しました。
1988年にARBA(アメリカラビットブリーダーズ協会)に品種として認められました。
大きさ
大きさは、1.3キロ〜1.6キロ程度と言われています。
中には、骨太で1.6キロを超えをするジャージーウーリーもいます。
体長は、30cm〜です。
カラーバリエーション
すべてのうさぎのカラーは、ブラック(B)、ブルー(B_ dd)、チョコレート(bb)、ライラックベース(bb dd)のいずれかです。
ブルーはブラックの希釈形態であり、ライラックはチョコレートの希釈形態になります。
希釈されたブルーベース、ライラックベース、そしてチョコレートベースは、劣性遺伝子のため、ブラックベースよりも生まれにくくなっています。
ジャージーウーリーは、様々な色の子がいます。
長毛種ならではの淡くふんわりとした色味が特徴です。
6種類のグループの説明とカラーバリエーション
グループ | 説明 | ブラック ベース |
ブルー ベース |
チョコレート ベース |
ライラック ベース |
---|---|---|---|---|---|
セルフ | 全体が同色。 ルビーアンドホワイトとブルーアンドホワイトもこのグループ。 |
ブラック、シール | ブルー | チョコレート | ライラック |
シェイデッド | 影があるという意味で基本色がグラデーションをしていくカラー。濃い色は背中、頭、耳、足、尾、首の周辺にある | シャムセイブル、セイブルポイント、ブラックトータスシェル | スモークパール、ブルートータスシェル | ||
アグーチ | 毛の軸が3色以上に分かれている。毛に息を吹きかけるとリングに見える。 目、鼻、口、腹、耳の内側、尻尾の下に白色がある。 野生のうさぎに似ている色。 |
チェスナット、チンチラ | オパール、スクワレル | ||
タンパターン | 目の周り、鼻孔、耳の内側、耳の後ろ、顎の下、お腹から胸、尾の下が他の部分と対称色になっている | ブラックオター、ブラックシルバーマーチン | ブルーオター、ブルーシルバーマーチン、スモークパールマーチン | チョコレートシルバーマーチン | ライラックシルバーマーチン |
ブロークン | ホワイトを基本色にARBA公認のカラーが耳、目の周り、鼻にある。 カラーの比率が10%以下は「チャーリー」と呼ばれ、70%以上は「booted」と呼ばれる |
ブロークンブラックなどのブラックベースカラー | ブロークンブルーなどのブルーベースのカラー | ブロークンチョコレートなどのチョコレートベースのカラー | ブロークンライラックなどのライラックベースのカラー |
ポインテッドホワイト | 身体の一部に違う色のポイントが入っている | ブラックポインテッドホワイト | ブルーポインテッドホワイト |
日本ではまだ珍しくお目にかかれないようなカラーもあります。
うさぎ専門店などで見つけた際には一見の価値があるはずです。
性格
ジャージーウーリーは、のんびりとした性格と言われています。
一般的にオスは、なつきやすいと言われており、縄張り行動も強いと言われています。
スプレー行動には要注意です。
メスは、どちらかと言えば、気が強く、ホルモンの影響で気性が荒かったりツンデレだったりすることもありますが、のんびりとした性格から、そこまで問題行動は多くないと言えるでしょう。
平均寿命
平均寿命は、7歳〜8歳程度と言われています。
しかしながら、昨今の飼育環境や医療の進歩により、10歳以上に長生きする子も少なくありません。
13歳や15歳など、とても長生きするジャージーウーリーもたくさんいるので、介護まで考えて飼うようにしましょう。
平均の販売価格
販売価格は、ブリーダーやうさぎ専門店、ペットショップで大きく異なります。
ジャージーウーリーの購入方法
ブリーダーやうさぎ専門店
ブリーダーやうさぎ専門店で、ジャージーウーリーの購入を検討する場合、6万円〜10万円程度までの開きがあります。
平均すると、6万円〜7万円程度が多いようです。
日本にはまだジャージーウーリーのブリーダーが少ないため、他の品種よりも多少値段が高いと言えるでしょう。
ブリーダーやうさぎ専門店で購入する最大のメリットは、うさぎに詳しい店員さんから指導を受けて飼うことができる点です。
初めてうさぎを飼う方は、ブリーダーやうさぎ専門店から飼い方のレクチャーを受けてから飼うことをおすすめします。
その店舗出身のうさぎだと、ケアなどを積極的に行ってくれる専門店も多くあります。
ペットショップ
ペットショップで、ジャージーウーリーの購入を検討する場合、2万円〜5万円程度が多いようです。
とはいえ、ペットショップであまり見かけることがない品種です。
里親制度の利用
里親でジャージーウーリーを飼うことを検討する場合は、保護団体などのホームページで確認してみましょう。
中には捨てられてしまい、里親を探しているということもあります。
うさぎを飼ったことがあり、飼い方を熟知している方が対象になると思います。
飼い主と幸せな生活をしてもらいたいものです。
ジャージーウーリーのお迎えから飼い方のコツと注意点
うさぎを飼うならば、少しでも快適に、少しでも長く一緒に暮らしたいと考えると思います。
ぜひ、お迎えから飼育方法を身につけ、うさぎにとって過ごしやすい環境を整えていきましょう。
お迎え1週間前から準備
うさぎを飼うと決まったら、お迎えの1週間前から準備を始めていきましょう。
特にジャージーウーリーだからといって、ほかのうさぎと変わるところはありません。
ケージの置き場所の確保や遊ぶスペース作りをして、お迎え準備を整えましょう。
お迎え準備は、下記記事で詳しく説明していますので、ぜひご確認ください。
お迎え後1週間はケージから出さずにゆっくりと過ごさせて
お迎えした後の最初の1週間は、可愛くてつい外に出してしまいたくなる気持ちもあるかもしれません。
しかし、うさぎは、警戒心の強い動物で、かつ、お迎えして1週間程度は家にはまだ慣れておらず、移動や慣れない環境で大きなストレスを抱えている状態です。
そのため、遊びたい気持ちをグッと堪えて、1週間程度は、ケージから出さずにゆっくりさせてあげる、うさぎにとっての居場所をしっかりと確立してあげることが大切です。
トイレトレーニングやしつけ
うさぎは、お迎えして1日目からトイレトレーニングが可能です。
トイレトレーニングについては、下記の記事で詳しく説明しているので、ぜひ参考にしてください。
しつけについては、うさぎの習性として、物をかじる、マーキングでおしっこを飛ばすなどの行為が見られることがあります。
そういった行動をやめさせるのは難しいため、かじる習性が強い子には、噛り木などを与えましょう。
また、マーキングでおしっこを飛ばす子には、おしっこをする場所を念入りに掃除し消臭に努める、またはプラスチックの板などを使って掃除をしやすくするなどの工夫をしてください。
決してうさぎを怒らないように気をつけてくださいね。
食事の管理
ジャージーウーリーは長毛種が多いため、被毛を保つためにも、タンパク質を多く取れるようなペレットがおすすめです。
生後半年までは、ペレットを食べ放題にして、半年以降は、決まった量を1日2回、朝と晩に分けて与えましょう。
また、牧草(チモシー)は、食べ放題にしてしっかり与えましょう。
おやつは、あげすぎは危険です。
きちんと食事管理をすることによって、うさぎも健康的に過ごせるでしょう。
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温度管理は徹底的に
うさぎは、外で飼われることもありますが、室内飼育が基本です。
うさぎの適温は、18度〜25度と言われており、それ以上の暑い空間にいると熱中症の危険性が高まります。
うさぎを飼い始めたら、温度管理を徹底するように心がけてください。
ブラッシングは毎日欠かさず行おう
ジャージーウーリーの健康を保つ重要なポイントとして、毎日のブラッシングが挙げられます。
ジャージーウーリーは、長い毛で覆われていることから、少し置いておくだけでも毛が絡まったり、うさぎが飲み込む毛が増えてしまいます。
毎日のブラッシングは、うさぎと飼い主とのスキンシップにもなります。
ジャージーウーリーがかかりやすい病気と対策方法
うさぎは、体調不良を隠す動物です。
少しでも放っておくと命の危険もあるので、飼い主が少しの変化にも気づいてあげることが重要です。
もし、病気の疑いがある場合は、自己判断せずに動物病院で詳しく診てもらうことをおすすめします。
胃腸うっ滞(毛球症)
うさぎは、毛づくろいをしても、飲み込んだ毛を吐き出すことができません。
それが胃の中に溜まって、球状になり、消化管を詰まらせやすくなっています。
毛でつながったフンが出ている間は良いですが、徐々に小さいフンになり、悪化するとフンがでなくなります。
胃の中にガスが溜まると、お腹が痛くなり、身体を丸めてじっとしていたり、歯ぎしりをしています。
この時点で食欲も低下しているため、うさぎの胃腸が動かなくなると、死に至ることもあるため、早めの動物病院への受診が必要です。
胃腸うっ滞(毛球症)の予防には、定期的なグルーミングが必要です。
できれば消化管によく効くサプリメントなども併用し、日々の排泄を促すことが重要となります。
皮膚疾患
多くの被毛があるジャージーウーリーは、毛の中に湿気を溜め込みやすくカビが原因で起こる皮膚疾患を起こしたり、部屋を不清潔にしていたり外に連れ出したままにしておくと、ダニやノミが繁殖することもあります。
もしも、ブラッシングをしている最中に皮膚のただれやフケ、掻き傷などを発見したら、すぐに動物病院を受診しましょう。
皮膚疾患は、しっかりとブラッシングや部屋の掃除・温度湿度管理をしていれば防げる病気です。
ジャージーウーリーの特徴や性格まとめ
ジャージーウーリーは
- のんびりとした性格
- 小さくてもふもふの体が特徴的
- 平均寿命は7〜8年。最近は、ご長寿うさぎも増えてきている
- 平均価格は6万円〜7万円程度
という特徴を持っています。
ジャージーウーリーは、おとなしい性格なので飼いやすい種類と言えるでしょう。
とはいえ、毎日のブラッシングは必須と考えると、短毛種よりはまめにお世話ができる方が良いでしょう。
まだまだ日本ではメジャーな品種ではないため、飼っている人が少ないという特徴もあります。
少し違った種類を飼ってみたいという人は、ジャージーウーリーを売っているうさぎ専門店やブリーダーにお問い合わせしてみてください。
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初めてうさぎを飼う人にとっては、専門家がいることがとても心強いと感じるのではないでしょうか。
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