うさぎの基本

ミニレッキスの特徴や性格、寿命や販売価格はどのくらい?

近年、ペットとして人気を集めているうさぎ。
うさぎの中でも、ミニレッキスを飼いたい人も多いはず。

この記事では、ミニレッキスの特徴や性格、販売価格や飼い方、寿命に至るまでを解説しています。よかったら参考にしてください。

ミニレッキスの特徴

ミニレッキスは、つややかな毛並みを持つうさぎとして人気があります。
ちぢれたヒゲも特徴的です。

歴史

ミニレッキスは、アメリカでレッキスにドワーフレッキスをかけ合わせて生まれたうさぎです。
比較的新しい品種で、1984年にテキサス州で誕生、その後1988年にARBA(アメリカラビットブリーダーズ協会)に品種として認められました。
アメリカでは、かなりの人気があり、つややかな毛並みと体型から様々なショーのトップを飾っているうさぎです。
日本では、まだペットショップではそこまで見かけませんが、うさぎ専門店やブリーダーに行くと売っていて、飼っている人も多い品種です。

大きさ

大きさは、1.4キロ〜2キロ程度と言われています。
中には、骨太で2キロキロを超えをするミニレッキスもいます。
体長は、35cm程度です。

ショーの基準

ミニレッキスがショーに出る基準としては、2.04キロ未満とされています。
ビロードのように美しい毛並みと筋肉質な体型で美しさを競います。

カラーバリエーション

すべてのうさぎのカラーは、ブラック(B)、ブルー(B_ dd)、チョコレート(bb)、ライラックベース(bb dd)のいずれかです。
ブルーはブラックの希釈形態であり、ライラックはチョコレートの希釈形態になります。
希釈されたブルーベース、ライラックベース、そしてチョコレートベースは、劣性遺伝子のため、ブラックベースよりも生まれにくくなっています。

ミニレッキスは、様々なカラーバリエーションがあります。
様々な見ためから、飼い主の好みを探すのも楽しみと言えるでしょう。

6種類のグループの説明とカラーバリエーション

グループ 説明 ブラック
ベース
ブルー
ベース
チョコレート
ベース
ライラック
ベース
セルフ 全体が同色。
ルビーアンドホワイト、ブルーアンドホワイトもこのグループ。
ブラック、シール ブルー チョコレート ライラック
シェイデッド 影があるという意味で基本色がグラデーションをしていくカラー。濃い色は背中、頭、耳、足、尾、首の周辺にある セーブル、スモークパール、セイブルポイント、トータス、ヒマラヤン
アグーチ 毛の軸が3色以上に分かれている。毛に息を吹きかけるとリングに見える。
目、鼻、口、腹、耳の内側、尻尾の下に白色がある。
野生のうさぎに似ている色。
キャスター、チンチラ オパール リンクス
タンパターン 目の周り、鼻孔、耳の内側、耳の後ろ、顎の下、お腹から胸、尾の下が他の部分と対称色になっている ブラックオター、ブラックシルバーマーチン ブルーオター、ブルーシルバーマーチン チョコレートオター、チョコレートシルバーマーチン ライラックオター、ライラックシルバーマーチン
ブロークン ホワイトを基本色にARBA公認のカラーが耳、目の周り、鼻にある。
カラーの比率が10%以下は「チャーリー」と呼ばれ、70%以上は「booted」と呼ばれる
ブロークンブラックなどのブラックベースカラー、ホワイト&ブラックベーストライカラー ブロークンブルーなどのブルーベースのカラー、ホワイト&ブルーベーストライカラー ブロークンチョコレートなどのチョコレートベースのカラー、ホワイト&チョコレートベーストライカラー ブロークンライラックなどのライラックベースのカラー、ホワイト&ライラックベーストライカラー
AOV(Any Other Variety) アグーチのマーキング(目/鼻/口/耳の内側/腹の周りが白)があるが、毛皮の先端に暗い模様がないのが特徴。 レッド

ミニレッキスは、日本ではそこまで繁殖が多くないため、レッドやブラック、ブロークンなどのカラーのミニレッキスは見たことがありますが、そのほかのカラーにはあまりお目にかかれません。
うさぎ専門店などで見つけた際には一見の価値があるはずです。

性格

ミニレッキスは、穏やかで人になつきやすい性格をしていると言われています。
また、レッキス種はもともとうさぎの中でも最も賢いと言われており、環境適応能力も高いため、初めてうさぎを飼う方にもおすすめの品種です。

一般的にオスはなつきやすいと言われており、縄張り行動も強いと言われています。
スプレー行動には要注意です。

メスは、どちらかと言えば、気が強く、ホルモンの影響で気性が荒かったりツンデレだったりすることもありますが、人懐っこい性格から、そこまで問題行動は多くないと言えるでしょう。

平均寿命

平均寿命は、7歳〜8歳程度と言われています。
しかしながら、昨今の飼育環境や医療の進歩により、10歳以上に長生きする子も少なくありません。
13歳や15歳など、とても長生きするミニレッキスもたくさんいるので、介護まで考えて飼うようにしましょう。

平均の販売価格

販売価格は、ブリーダーやうさぎ専門店、ペットショップで大きく異なります。
また、血統証の有無によっても、平均価格が大きく異なります。

ミニレッキスの購入方法

ブリーダーやうさぎ専門店

ブリーダーやうさぎ専門店で、ミニレッキスの購入を検討する場合、7万円〜11万円程度までの開きがあります。
平均すると、7万円〜8万円程度が多いようです。

ブリーダーやうさぎ専門店で購入する最大のメリットは、うさぎに詳しい店員さんから指導を受けて飼うことができる点です。
初めてうさぎを飼う方は、ブリーダーやうさぎ専門店から飼い方のレクチャーを受けてから飼うことをおすすめします。

その店舗出身のうさぎだと、ケアなどを積極的に行ってくれる専門店も多くあります。
血統証がついているかは、店舗に聞いてみてください。

ペットショップ

ペットショップで、ミニレッキスの購入を検討する場合、3万円〜5万円程度が多いようです。
とはいえ、ペットショップであまり見かけることがない品種です。
一般的には血統証がついていないことが多いです。

里親制度の利用

里親でミニレッキスを飼うことを検討する場合は、保護団体などのホームページで確認してみましょう。
中には捨てられてしまい、里親を探しているということもあります。

うさぎを飼ったことがあり、飼い方を熟知している方が対象になると思います。
飼い主と幸せな生活をしてもらいたいものです。

ミニレッキスのお迎えから飼い方のコツと注意点

うさぎを飼うならば、少しでも快適に、少しでも長く一緒に暮らしたいと考えると思います。
ぜひ、お迎えから飼育方法を身につけ、うさぎにとって過ごしやすい環境を整えていきましょう。

お迎え1週間前から準備

うさぎを飼うと決まったら、お迎えの1週間前から準備を始めていきましょう。
特にミニレッキスだからといって、ほかのうさぎと変わるところはありません。
ケージの置き場所の確保や遊ぶスペース作りをして、お迎え準備を整えましょう。

お迎え準備は、下記記事で詳しく説明していますので、ぜひご確認ください。

お迎え後1週間はケージから出さずにゆっくりと過ごさせて

お迎えした後の最初の1週間は、可愛くてつい外に出してしまいたくなる気持ちもあるかもしれません。
しかし、うさぎは、警戒心の強い動物で、かつ、お迎えして1週間程度は家にはまだ慣れておらず、移動や慣れない環境で大きなストレスを抱えている状態です。
そのため、遊びたい気持ちをグッと堪えて、1週間程度は、ケージから出さずにゆっくりさせてあげる、うさぎにとっての居場所をしっかりと確立してあげることが大切です。

トイレトレーニングやしつけ

うさぎは、お迎えして1日目からトイレトレーニングが可能です。
特にミニレッキスは、知能が高いため、トイレを覚えてくれるでしょう。

トイレトレーニングについては、下記の記事で詳しく説明しているので、ぜひ参考にしてください。

しつけについては、うさぎの習性として、物をかじる、マーキングでおしっこを飛ばすなどの行為が見られることがあります。
そういった行動をやめさせるのは難しいため、かじる習性が強い子には、噛り木などを与えましょう。
また、マーキングでおしっこを飛ばす子には、おしっこをする場所を念入りに掃除し消臭に努める、またはプラスチックの板などを使って掃除をしやすくするなどの工夫をしてください。
決してうさぎを怒らないように気をつけてくださいね。

食事の管理

ミニレッキスのほとんどは短毛種なので、どんなペレットでも問題ありません。
生後半年までは、ペレットを食べ放題にして、半年以降は、決まった量を1日2回、朝と晩に分けて与えましょう。

また、牧草(チモシー)は、食べ放題にしてしっかり与えましょう。

おやつは、あげすぎは危険です。
美味しそうにたくさん食べるからと言ってあげすぎてしまうと、肥満の元になるだけでなく、他の病気にかかることもあります。
きちんと食事管理をすることによって、うさぎも健康的に過ごせるでしょう。

温度管理は徹底的に

うさぎは、外で飼われることもありますが、室内飼育が基本です。
うさぎの適温は、18度〜25度と言われており、それ以上の暑い空間にいると熱中症の危険性が高まります。
うさぎを飼い始めたら、温度管理を徹底するように心がけてください。

ミニレッキスがかかりやすい病気と対策方法

うさぎは、体調不良を隠す動物です。
少しでも放っておくと命の危険もあるので、飼い主が少しの変化にも気づいてあげることが重要です。
もし、病気の疑いがある場合は、自己判断せずに動物病院で詳しく診てもらうことをおすすめします。

ソアホック

ミニレッキスは、短毛種であることから、足の裏の毛が短く、硬い床などで過ごすと被毛が擦れてしまい剥がれて傷がつくというソアホックになりやすい種類です。

ソアホックにならないためには、柔らかめの床材を使用し、長時間の部屋んぽを避けるなどといった対策が必要です。

関節リウマチ

ソアホックがさらに悪化すると、関節リウマチが起こることがあります。
炎症に寄って滑膜が厚くなってしまい、軟骨を覆って、骨や軟骨、靭帯を傷つけてしまうので、ソアホックが見つかったら早めに動物病院を受診しましょう。

ミニレッキスの特徴や性格まとめ

ミニレッキスは

  • うさぎの中でも賢く、穏やかで人懐っこい性格
  • 平均寿命は7〜8年。最近は、ご長寿うさぎも増えてきている
  • 平均価格は5万円程度
  • 短毛種なので、ソアホックに注意

という特徴を持っています。

ミニレッキスは、高い知能を持っているため、うさぎを初めて飼う方にもおすすめな種類です。
人懐っこい子も多いので、うさぎとたくさん触れ合いたい飼い主と、良いパーナになってくれるでしょう。

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うさぎMAGAZINE編集部
うさぎWEBMAGAZINE編集部です。 編集部は、愛玩動物飼養管理士2級を取得しています。 人と動物がずっと豊かに暮らすことをめざして活動しています。
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