うさぎの尿石症は、どんな病気なのでしょうか。
この記事では、うさぎの尿石症の原因や症状、予防法などを解説しています。
うさぎの尿石症とは?
うさぎの尿石症は、尿路にミネラル分が塊になって起こる症状のことです。
うさぎの場合は、炭酸カルシウムが多く、稀にストルバイト(リン酸マグネシウムアンモニウム)のこともあります。
尿石症は、オスのほうが尿道が長いため詰まりやすく、重度になりやすい傾向があります。
また、うさぎは尿路の中でも、膀胱結石が多く見られます。
尿石症は、尿が出ない状態が続くと尿毒症を引き起こすことがあります。
尿石症の原因
うさぎのカルシウム代謝は特殊で、通常哺乳類であれば、過剰なカルシウムは胆汁と一緒になって便として排出されるのですが、うさぎは過剰なカルシウムは尿として排出されます。
そのため、尿中のカルシウム濃度は45%〜60%と非常に高くなっています。
一般的には、カルシウムの摂りすぎが結石を作る原因とされていますが、はっきりしたことはよく分かっていないのが現状です。
遺伝的に結石を作りやすいうさぎもいるようです。
また、水の飲む量が少ないために起こることもあります。
水を飲む量が少ないと、尿が少なくなり、本来なら自然と排出される小さな結石や沈殿物が排出されず、やがて排出が困難になるほどの大きな結石になってしまうことがあります。
さらには、エンセファリトゾーン症が尿石症の原因になることもあります。
尿石症と膀胱炎には関連性がある
結石が作られるまでには、その中心となる核が必要です。
膀胱炎などで尿路が炎症を起こして、取れた組織が核となってしまうケースがあります。
逆に、結石が膀胱内を傷つけて炎症を起こし、膀胱炎になることもあります。
尿石症の症状
尿石症になると、どのような症状が現れるのでしょうか。
尿量が少ない、もしくは、出ない
うさぎが尿石症になると、尿量が少なくなります。
進行すると、尿量が減っていき、尿が出ないことも。
きちんと覚えていたトイレを失敗したりすることもあります。
血尿が出る
結石が膀胱などを傷つけてしまうと、そこから血が出て、血尿になることがあります。
おしっこをするときの姿勢がいつもと違う
トイレの上に上がっている時間が増え、いきむような姿勢をしていることが増えます。
また何度も排尿してみたり、姿勢がいつもと違うことがあります。
尿やけが起き、湿性皮膚炎になることも
尿石症になると、頻尿のようにじわじわと尿が出るため、お尻周りに尿やけができることがあります。
湿った状態が続くと、湿性皮膚炎の原因にもなります。
痛みがあると、歯ぎしり・食欲不振・元気がなくなる
尿石症で痛みがあると、おしっこをするときに鳴いたり、歯ぎしりをすることがあります。
また、痛い部分があるために元気がなくなったり食欲が低下することもあります。
尿石症の予防方法
飼い主ができる尿石症の予防方法は大きく3つあります。
清潔な飲み水を十分に与える
うさぎに清潔で十分な飲み水を与えましょう。
昔はうさぎには飲み水を与えなくても大丈夫、というようなことが言われてきましたが、近年では見直され、水分はしっかりと与えると良いとされています。
給水ボトルがそのうさぎにとって使いやすいか、きちんと飲めているかを確認してみてくださいね。
バランスの良い食事
うさぎにカルシウムの多い食べ物を与えすぎないこと、カルシウムのサプリメントなどもいりません。
カルシウムは、骨の形成などに重要な栄養素ですが、通常のチモシーとペレットで十分です。
牧草(チモシー)とペレットを中心として食生活を心がけましょう。
適度な運動
尿石症は、肥満のうさぎに多いと言われています。
そのため、バランスの良い食事と合わせて、毎日の適度な運動も必要です。
適正体重を維持できるよう、適度な部屋んぽ時間を心がけましょう。
もし尿石症が疑われたら…
うさぎの尿石症は、殆どの場合飼育方法で予防できる病気です。
バランスの良い食事と運動と十分なお水が大切です。
もしも、大切なうさぎが尿石症の疑いがあると思ったら、迷わず動物病院を受診して、適切な処置と治療を受けましょう。
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