うさぎの病気

うさぎの大腸菌症とは?原因と予防法を解説

うさぎの大腸菌症は、どんな病気なのでしょうか。

この記事では、うさぎの大腸菌症の原因や症状、予防法などを解説しています。

うさぎの大腸菌症とは?

うさぎの大腸菌症とは、正常な腸内でも存在する細菌が引き起こす病気です。
大腸菌は、病原性を持つものと、持たないものが腸内に存在します。
うさぎの腸内バランスが不安定になると病原性のある大腸菌が増え、下痢などを引き起こします。

生後0週間〜5週間頃の子うさぎに起こりやすい病気ですが、大人のうさぎでもかかります。

離乳前の子うさぎが掛かってしまうと、高い確率で死亡します。

大腸菌症の原因

子うさぎの場合

子うさぎの場合、離乳期に多く腸内環境が安定していないため起こるとされています。
また、食べ物を急激に変えることでも起こり得ます。

大人のうさぎの場合

大人のうさぎの場合は、食べ物を急に変えたり、繊維質の少ない食事やでんぷん質の多い食事、ストレスの多い環境、不適切な抗生物質の投与が、大腸菌を増やす原因になります。

大腸菌症の症状

健康なうさぎは、一日中胃腸が動いており、腸内環境のバランスも整っています。
大腸菌症になると、どのような症状が現れるのでしょうか。

食欲の低下

大腸菌症になると、食欲の低下が見られます。
胃腸うっ滞の前兆か、腸閉塞、もしくは腸毒素血症や大腸菌症になっている可能性があるため、早めに動物病院につれていきましょう。

下痢をする

大腸菌症になると、離乳前の子うさぎの場合は、水様便が確認でき、肛門周りが黄色くなったり、下痢に血や粘膜が混じったりします。
脱水症状も見られるようになるため、早めの動物病院での対応が求められます。

体重の減少や成長の遅れ

食欲が減ることで、体重の減少が見られます。
特に子うさぎの場合は、成長が遅れることもあります。

大腸菌症の予防方法

飼い主ができる大腸菌症の予防方法は大きく4つあります。

食べ物を変える時は少量ずつ時間をかけて与える

特に離乳期の子うさぎから離乳後になるときは、大人の食べ物を少量ずつ与え、調子を見ていく必要があります。
時間をかけてゆっくり変えていくのがポイントです。

これは大人のうさぎでも同様に、ペレットを変えることがあれば、徐々に変えていきましょう。

牧草中心の生活にしよう

なんといっても、牧草中心の生活にするのが、うさぎにとって一番健康的な食習慣です。
柔らかいものやペレット、おやつが大好きなうさぎは、その時間を待って、牧草を食べなくなってしまうことがあります。

そのため、お腹を空かせる時間を作り、その時間は牧草しかない状態を作る、ペレットやおやつの量を減らすなどの工夫をして、牧草を食べてもらうようにしましょう。

本来であれば、栄養価も高く、しっかりとした茎のある一番刈りチモシーを食べてもらうのが一番ですが、うさぎによっては、好まない場合もあります。
そういった場合には、産地を変えて与えてみたり、様々な牧草を与えてみて、食べる牧草を探していきましょう。

牧草は、お試しセットで手に入れることも可能です。

 

糖質やでんぷん質の多いものは与えすぎないようにする

糖質の代表はフルーツです。
フルーツはうさぎも大好きで、たくさん食べたがりますが、腸内バランスを崩す要因になりかねません。
そのため、ご褒美程度にしておくことが大切です。
一週間に1回程度などと決めて、与えすぎには気をつけましょう。

でんぷん質は、ペレットにも入っており、デンプンの粘り気によって、形をつくっています。
そのため、デンプンを全部抜くというのはかなり難しいのが実情です。
なので、でんぷん質の多い野菜を与えないようにする、でんぷん質が多く入っているおやつを与えないようにするなどで対応していきましょう。

清潔な環境を心がける

大腸菌はどんなうさぎの腸内にも存在しているため、便が落ちていたりすると、不衛生です。
毎日ケージ周りをお掃除して、清潔な住環境をにしておきましょう。

もし大腸菌症が疑われたら…

うさぎが下痢をしたらすぐに動物病院へ

うさぎの大腸菌症は、子うさぎの場合、特に早めに対処しないと、死につながる症状です。
もしも、大切なうさぎが大腸菌症の疑いがあると思ったら、迷わず動物病院を受診して、適切な処置と治療を受けましょう。

ABOUT ME
うさぎMAGAZINE編集部
うさぎWEBMAGAZINE編集部です。 編集部は、愛玩動物飼養管理士2級を取得しています。 人と動物がずっと豊かに暮らすことをめざして活動しています。
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