うさぎが毎日食べるペレットは、主食であるチモシーの次に大切な食べ物です。
しかしながら、様々なペレットが販売されていて、何を与えたら良いか、迷ってしまうこともあると思います。
今回は、うさぎのペレット選びのポイントや、年齢やうさぎの状況に合わせたおすすめのペレットをご紹介しています。良かったら参考にしてみてください。
うさぎのペレットの選び方
うさぎが毎日食べるペレットとは、様々な食べ物を細かく粉砕して固めた総合栄養食のようなもの。
毎日食べるものだからこそ、うさぎにとって良い成分が入ったものを与えたいですね。
しかしながら、販売されているものは多岐にわたり、どのペレットを与えたら良いか迷ってしまうこともしばしば。
また、年齢や避妊/去勢などの状況によっても、与えたほうが良いペレット、ペレットの量なども変わってくるため、ますますどの商品が飼っているうさぎに合うかもわかりにくいのが現状です。
うさぎによっては、どんなに良い成分が入っていたとしても、食べてくれないこともあるので、様々な工夫も必要です。
そんなペレットの選び方をご紹介します。
その1:ペットショップで与えられていたものを引き続き与える
飼ったばかりのうさぎのペレットはすぐに変えないようにしましょう。
専門店やペットショップで与えられていたものと同様のものを与えながら、徐々に適切なものへ切り替えていくのが大切です。
特にうさぎ専門店の場合は、最初から適切なものを与えられていることも多いため、専門店で買っている場合は、専門店の指示を仰ぐほうが良いでしょう。
その2:主原料のチモシー・アルファルファは、年齢や状態によって使い分ける
ペレットの主原料には、チモシーやアルファルファが使用されています。
チモシーは、繊維質が豊富で、カロリーもアルファルファよりも低く、成体の普段使いに適しています。
アルファルファは、タンパク質とカルシウムが豊富で、6ヶ月くらいまでの子うさぎや、これから出産・育児を控える母うさぎ、少し体調の良くないうさぎにおすすめです。
アルファルファを主原料としたものを成体の健康なうさぎに与えると、太ってしまう傾向があります。
その3:繊維質20%以上のものがベター
パッケージの裏面にある保証成分を確認し、粗繊維に注目してください。
繊維質は、うさぎの胃腸の働きを良くします。
うさぎの体調不良でありがちな胃腸うっ滞(毛球症)などを予防するので、粗繊維部分に着目し、20%以上のものを選ぶと良いでしょう。
生後半年程度の子供のうちは、粗繊維がやや低くても問題ありません。
それよりも、タンパク質などの栄養素が豊富なアルファルファを主原料としたペレットを選ぶと良いでしょう。
その4:グルテンフリーであること
ペレットは、小麦粉をつなぎにして固めているものが多いです。
小麦粉がダメということではないですが、肥満になりやすかったり、小麦粉に含まれるグルテンが、胃腸の働きを悪くしてしまうことがあります。
そのため、最近では、小麦粉の代わりに、タピオカなどのデンプンを使ったグルテンフリー商品が販売されています。
できる限り、グルテンフリーのペレットを選んだほうがうさぎの健康のためには良いでしょう。
その5:ペレットの硬さは、年齢と歯の状況によって動物病院に確認を
ペレットには、粉末を圧縮して固めたハードタイプと、原料に熱をかけて発泡したソフトタイプがあります。
他にもハードタイプとソフトタイプの中間に位置するブルームタイプというものもあります。
ハードタイプは、ビタミンの変化が少ないこと、また、歯の伸び過ぎを防ぎます。
ソフトタイプは、柔らかく食べやすいのが特徴です。
どちらがおすすめ、というのは一概に言うのは難しいですが、高齢のうさぎや、不正咬合のあるうさぎは、ハードタイプが食べにくい場合があるので、かかりつけの動物病院に聞いてからどちらを与えるのか決めるのが良いでしょう。
その6:高温多湿・日光の当たる場所・袋の保管はNG
ペレットは、長期で保管しておくと、成分が変化してしまうことがあります。
ペレットの成分が劣化してしまうような場所で保管されている販売店では買わないようにしましょう。
また、ペレットの袋にも着目し、光を通さない袋なのか、小分けされている袋に入っているのか、など、保管方法も考えられたペレットは信頼できますね。
自宅での保管方法も同様に、直射日光に当たる場所は避け、高温多湿で成分が劣化しないように保管しましょう。
年齢別/状況別ペレットの選び方表
生後半年程度までの子うさぎ |
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生後半年程度~5歳くらいまでのうさぎ |
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7歳以降の高齢とされるうさぎ |
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繁殖期間中のうさぎ |
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去勢・避妊を行ったうさぎ |
※与える量にも気をつけて |
歯に問題を抱えたうさぎ | 動物病院でアドバイスをもらうと良い |
※年齢などの時期は目安です。しっかり食べていて、特に体調や体型に変化がない場合は、そのまま同じペレットを与えていても問題ありません。
ステージ別、本当におすすめしたいペレット5選
オールステージOKなペレット
ハイペット「うさぎのきわみ」
ハイペットから発売されているうさぎのきわみは、オールステージのうさぎが食べられるペレットです。
チモシーの穂のようなロングタイプのペレットで、デンプン&グルテンフリーというWフリーのペレットは相当珍しいです。
編集部調べですが、うさぎのきわみが好きなうさぎが多く、嗜好性も優れているといえるでしょう。
原材料は、チモシー・アルファルファと書かれてあります。
粗繊維質も20%〜24%と、申し分のない成分ですね。
100gあたり、約201円です。
子うさぎのうちは栄養満点のペレットを
牧草市場「スーパーラビットフード グロース」
アルファルファを原料としたペレットで、生後半年程度の子うさぎや、繁殖期間中のうさぎに与えたい栄養満点なペレットです。
栄養価が高い分、健康的な成体のうさぎに与える時は、肥満の原因となるため、注意しましょう。
生後半年を過ぎた頃から、少しずつ成体向けのペレットに切り替えていくと良いですね。
100gあたり、約203円です。
成体うさぎにはチモシータイプを
イースター「バニーセレクションプロ メンテナンス チモシーヘイ」
うさぎのペレットと言えば、イースター社が有名です。
グルテンフリーで、高繊維質、低カロリー・低カルシウム、体型が気になるうさぎにぴったりなペレットと言えるでしょう。
原材料は、チモシーが主ですが、アルファルファやエン麦など、嗜好性の高い材料が使われているのも特徴です。
また、乳酸菌も含まれているため、胃腸の調子にも配慮されていると言えるでしょう。
袋は分包されているため、自宅での保管で品質を落とさない工夫もされているのも交換の持てるポイントです。
100gあたり、約151円です。
粗繊維質がMAX29%!
OXBOW 「エッセンシャル アダルトラビットフード」
牧草で有名なOXBOW社のハードタイプのペレットは、粗繊維質がMAX29%!
他では真似の出来ないペレットで、防腐剤や着色料、香料も使っておらず、良い商品といえるでしょう。
とはいえ、嗜好性の良い材料は入っていないため、うさぎの食いつきはそこまで良くない場合もあります。
100gあたり、約92円です。
高齢うさぎになってきたと感じたら与えたい
イースター 「バニーセレクションプロ スーパーシニア」
イースター社のスーパーシニアも、もちろんグルテンフリーで、7歳以上の高齢うさぎのために作られたペレットです。
低カロリー、高繊維質が売りで、さらには、関節の健康維持に配慮したグルコサミン、皮膚や被毛に配慮したコラーゲンを配合しています。
人間でも嬉しくなってしまうような成分が配合されていて、思わず、羨ましい!と思ってしまう商品です。
100gあたり、176円です。
高品質のペレットで良いうさぎライフを
様々なペレットがあり、迷ってしまいますが、最終的には飼っているうさぎの身体にあったペレットを選ぶのが1番です。
ぜひチモシーと合わせて、毎日の健康維持にお役立てください。
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