うさぎのエンセファリトゾーン症は、どんな病気なのでしょうか。
この記事では、うさぎのエンセファリトゾーン症の原因や症状、予防法などを解説しています。
うさぎのエンセファリトゾーン症とは?
うさぎのエンセファリトゾーン症とは、エンセファリトゾーン原虫が脳や腎臓に寄生して起こります。
エンセファリトゾーン症の感染率は高く、感染が多い臓器は腎臓、ついで中枢神経や目があります。
目は、水晶体に寄生するため、ぶどう膜炎や白内障を引き起こします。
中枢神経系では、斜頸の症状が現れます。
中枢神経系の症状は、一見すると、エンセファリトゾーン症なのか内耳炎なのかが分かりにくいです。
エンセファリトゾーン症は、うさぎの約40%が潜在的に感染しているとも言われ、感染していても症状が現れない「不顕性感染」なこともあります。
また、うさぎに限らず、犬や猫、げっ歯類や人間にも感染する共通感染症ですが、分かっていないことも多い病気です。
エンセファリトゾーン症の原因
うさぎのエンセファリトゾーン症の原因は、経口感染と胎盤感染の2種類があります。
経口感染
体内に入ったエンセファリトゾーン原虫は、感染力を持つ「芽胞」という段階で尿から排出されます。
その尿を口にすると、感染します。
免疫力が低下していると、発症しやすくなります。
胎盤感染
母子間では、妊娠中で胎盤を経由して感染することがあります。
また、授乳期間中に感染することもあります。
エンセファリトゾーン症の症状
エンセファリトゾーン症になると、どのような症状が現れるのでしょうか。
多くの場合無症状
エンセファリトゾーン原虫に感染していたとしても、免疫力が高く安定していれば、多くの場合は無症状で発症しないこともあります。
神経症状(斜頸、けいれん、後躯麻痺、震え、急な興奮、倒れる)
エンセファリトゾーン症を発症していると、神経症状に現れ、顔が左右に傾く斜頸になったり、けいれんを引き起こしたりすることがあります。
また、震えや麻痺、急な興奮や倒れたりすることもあるため、看護が非常に大切です。
食欲がなくなる
エンセファリトゾーン症は、ふらついたり斜頸になったりで、体の自由が効かない状態が続くと、食欲がなくなることもあります。
エンセファリトゾーン症の予防方法
飼い主ができるエンセファリトゾーン症の予防方法は1つです。
衛生的な環境を整える
胎盤感染を防ぐことは難しいですが、尿からの経口感染をできるだけ防ぐことは可能です。
トイレ掃除やトイレをした場所の掃除はこまめに行って、常に衛生的な環境を整えましょう。
もしエンセファリトゾーン症が疑われたら…
うさぎのエンセファリトゾーン症は、多くの場合は無症状かもしれませんが、発症すると、看護が非常に大切になってきます。
免疫力を高く安定させるためにもストレスフリーな環境、こまめなトイレ掃除を心がけましょう。
もしも、大切なうさぎがエンセファリトゾーン症の疑いがあると思ったら、迷わず動物病院を受診して、適切な処置と治療を受けましょう。
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