うさぎの病気

うさぎがかかりやすい病気TOP5と予防方法

うさぎがかかりやすい病気トップ5と予防方法

うさぎは、飼い方によって、病気を未然に防げる動物です。逆に、飼い方を誤ると、簡単に病気になってしまう動物でもあります。

この記事では、うさぎがかかりやすい病気TOP5と予防方法を掲載しています。

うさぎがかかりやすい病気TOP5

▲アニコム 家庭どうぶつ白書 2020「うさぎの疾患(大分類単位)の請求割合」から抜粋

うさぎがかかりやすい病気は、大きく分けると5つに大別されます。

1つ目が「消化器疾患」。これは、毛球症や下痢、急性胃拡張などの症状です。

2つ目は、「全身性の疾患」。これは、免疫機能の障害から、熱中症や、外傷、アレルギー、寄生虫症など様々なものが分類されています。

3つ目は、「皮膚疾患」です。皮膚疾患には、ダニなどの寄生虫や脱毛などが多くあります。

4つ目は、「目の疾患」です。目の疾患には、結膜炎や白内障などがあります。

5つ目は、「泌尿器疾患」でした。これには、高カルシウム尿症などがあります。

もちろん、この他にもかかりやすい病気はありますが、特に気をつけたい病気はこの5つです。

1:消化器疾患の中でも気をつけたい胃腸うっ滞(毛球症)の原因と予防方法

胃腸うっ滞とは、胃腸の運動がなんらかの原因で低下したり、停止したりすることで、食欲の低下や糞が小さくなったり、出ないことの症状を指します。
状態が良くないと、お腹にガスが溜まり張っている状態で、腹痛でうさぎがうずくまっている姿が多く目撃されます。
放っておくと、死を招く症状でもあるので、早めに動物病院に連れて行き、処置を行うことが大切です。

胃腸うっ滞(毛球症)になる原因

普段から毛を飲み込んでいても、排泄されていれば問題ではありません。
ですが、以下のような場合は、胃腸うっ滞(毛球症)の原因になるので、気をつけてください。

  • 換毛期で抜け毛が増え、自ら毛づくろいを過度に行っているとき
  • 長毛種で、飼い主がグルーミングを怠っているとき
  • なんらかの原因で、胃腸の動きが悪くなっているとき

胃腸うっ滞(毛球症)の予防

胃腸うっ滞(毛球症)の予防としては、飼い主の日頃のブラッシングが大切です。
普段からうさぎが飲み込む毛の量を減らしておけば、胃腸うっ滞(毛球症)になることも減らせるでしょう。
さらに、チモシーなどの繊維質を多く取らせて消化器の働きを活発にすることで、毛の排出を促しましょう。

また、現在はうさぎの胃腸うっ滞(毛球症)予防に市販されている乳酸菌もあります。
よく胃腸うっ滞(毛球症)になってしまううさぎを飼われている方は、検討してみるのも良いでしょう。

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2:熱中症や外傷の原因と予防方法

2つ目の全身性の疾患には、熱中症や外傷が含まれています。
熱中症や外傷は、飼い主が気をつけることでほとんどが防げる病気です。
うさぎがぐったりしていたり、足を引きずっていたり、明らかな外傷がある場合には、すぐに動物病院を受診しましょう。

熱中症の原因

  • 温度湿度管理が十分でない時
  • 飲み水がない時

熱中症の予防方法

熱中症の予防方法としては、エアコンなどで温度18度〜25度、湿度40%〜60%の部屋を作り、毎日飲み水を清潔に保つことが大切です。

暑さ対策については、下記の記事で詳しく解説しているので、良かったら参考にしてください。

外傷の原因

  • うさぎが危険なほどの上下運動が出来る部屋になっていた
  • 硬い床で遊ばせていた
  • うさぎのいる場所に危ないものを置いていた

外傷の予防方法

外傷の予防方法として、うさぎが安全に過ごせるスペースを用意してあげることでしょう。骨折や傷を負わないように、うさぎが遊んでいるときは、飼い主が目を離さないことも大切です。

3:皮膚疾患の原因と予防方法

うさぎの皮膚疾患で多いのは、ダニの付着やカビ、それによる脱毛やかゆみ、ふけなどです。
うさぎが体を痒がったり、毛が抜ける場合には、早めの動物病院の受診が必要です。

皮膚疾患の原因

  • (実は)買った時からずっと寄生していた
  • 外に散歩に連れて行った
  • 飼っている部屋が不清潔

皮膚疾患の予防方法

うさぎを買った時から寄生していたのであれば、予防はできませんが、皮膚疾患は、うさぎを飼う部屋を清潔にしておけば、ほとんどかからない病気です。

また、うさぎは、外に連れ出して散歩する必要のない動物です。
できるだけ家の中で飼い、やたらと外に出さないようにしましょう。

4:目の疾患の原因と予防方法

うさぎの目の疾患は様々なものがあります。
その原因や予防方法も様々なので、ここでは、代表的な外傷による目の炎症についてお話します。

外傷性の眼の疾患の原因

  • 同居しているどうぶつと喧嘩して怪我をした
  • とがったチモシーやおもちゃの先端が目に触れてしまった
  • 木材などが目に入ってしまった

外傷性の眼の疾患の予防方法

外傷性の場合は、うさぎの眼に誤って刺さらないようにすることが大切です。

5:泌尿器疾患の中でもうさぎに多い高カルシウム尿症の原因と予防方法

うさぎは、カルシウムの多い食事をしていると、まれに、膀胱にカルシウムが溜まってしまう病気になることがあります。
そんな時のおしっこは、茶色く濁っていたり、粘り気があったりします。いつもと違い、頻尿になっていることもあるようです。

高カルシウム尿症の原因

  • カルシウムの多い食事をしていた(小松菜、菜の花、水菜など)
  • 水分が不足していた

排尿困難がひどく長期に渡ると、食欲不振になることがあります。

高カルシウム尿症の予防方法

チモシー中心の生活を送ること、そして、水分量を十分に保つことです。

一昔前は、うさぎに水は必要ない、などといったことも言われていましたが、現在では、うさぎも他のペットと同様に新鮮な飲み水を与えることが大切だと言うことが世間一般にも知れ渡ってきました。

正しい食事を与えることで、泌尿器系に限らず、様々な病気を予防することができます。

もしもうさぎが病気になってしまったら

うさぎは、弱っていることを周りに知らせないようにしようとするため、飼い主がいち早く異変に気づくことが重要です。

ぐったりしている、食欲がないなど、様子がおかしいときには、はやめに獣医さんのところにつれていきましょう。

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うさぎMAGAZINE編集部
うさぎWEBMAGAZINE編集部です。 編集部は、愛玩動物飼養管理士2級を取得しています。 人と動物がずっと豊かに暮らすことをめざして活動しています。
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