うさぎの皮膚糸状菌症(真菌症)は、どんな病気なのでしょうか。
この記事では、うさぎの皮膚糸状菌症(真菌症)の原因や症状、予防法などを解説しています。
うさぎの皮膚糸状菌症(真菌症)とは?
うさぎの皮膚糸状菌症とは、皮膚に感染するカビ(真菌)によって起こる病気です。
真菌症とも言います。
主にうさぎに感染するのは、毛瘡白癬菌(もうそうはくせんきん)と呼ばれるもので、人間にも感染する共通感染症です。
皮膚にカビ(真菌)があるうさぎは多いですが、健康であれば免疫力も高いため、無症状のままです。
しかしながら、カビ(真菌)を持っているうさぎの免疫力が低下すると、カビ(真菌)が増殖し、発症します。
皮膚糸状菌症(真菌症)の原因
うさぎの皮膚糸状菌症(真菌症)の原因は、不衛生な環境や、高温多湿な飼育環境、多頭飼いでのストレスなどです。
ストレスで免疫力が下がると、特に子うさぎや老齢のうさぎから発症しやすくなります。
また、別の病気を発症していると皮膚糸状菌症(真菌症)を併発しやすくなります。
皮膚糸状菌症(真菌症)の症状
皮膚糸状菌症(真菌症)になると、どのような症状が現れるのでしょうか。
乾燥した脱毛
皮膚糸状菌症(真菌症)になると、円形状の乾燥した脱毛が見られます。
丸くないこともありますが、症状は皮膚の一点から始まって、円を描くように広がることからリングワーム(輪癬・りんせん)と呼ばれることも。
症状は顔まわりや耳、前足などが多い傾向にあります。
うさぎは前足でグルーミングをするため、前足にあったカビ(真菌)が顔周りに移ってしまい、それが他の場所へ、とだんだんと感染が増えていきます。
フケやかさぶたで痒がることも
皮膚糸状菌症(真菌症)になると、フケやかさぶたができるようになって、その部位を痒がって、よく掻くようになったりします。
しきりに痒がっていたり、皮膚を確認した時に、フケのようなものがあったら、一度動物病院で見てもらうと良いでしょう。
皮膚糸状菌症(真菌症)の予防方法
飼い主ができる皮膚糸状菌症(真菌症)の予防方法は大きく2つあります。
部屋を清潔に保とう
トイレは毎日お掃除を行い、清潔に保ちましょう。
床やカーペット、ラグなどが汚れたと感じたら、拭き掃除や洗濯などを行い、きれいに保ちましょう。
うさぎは、湿気でジメジメした環境を好みません。
湿度を40〜60%程度に保てるようにケージ近くの湿度調節も必要です。
ストレスのかからない飼育環境と整えましょう。
感染している動物と触れ合わないようにする
皮膚糸状菌は、人間でも感染し、犬や猫などの動物にもかかります。
そのため、うさぎだけではなく、もしも周りに感染している動物がいたら、同じ部屋・同じ空間で近づかせないようにしましょう。
感染している動物を最後に世話をするようにして、他の動物に感染しないように気をつけましょう。
人も感染するのが皮膚糸状菌症(真菌症)です。
自らも感染しないよう、手指の消毒なども欠かさないようにしましょう。
もし皮膚糸状菌症(真菌症)が疑われたら…
うさぎの皮膚糸状菌症(真菌症)は、飼育環境の改善が大切です。
他の病気と併発してしまうこともあるので、その場合には、他の病気と合わせて治療する必要もあります。
もしも、大切なうさぎが皮脂糸状菌症(真菌症)の疑いがあると思ったら、迷わず動物病院を受診して、適切な処置と治療を受けましょう。
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