うさぎの腸閉塞は、どんな病気なのでしょうか。
この記事では、うさぎの腸閉塞の原因や症状、予防法などを解説しています。
うさぎの腸閉塞とは？
うさぎの腸閉塞とは、様々な原因から腸の内部でなんらかのものが詰まってしまい、食べ物などが通過できなくなってしまう病気です。
腸閉塞には大きく２つのタイプがあります。
機械的腸閉塞
機械的腸閉塞とは、異物を飲み込んでしまったり、腸の他の病気で、腸が塞がされいる状態のことです。
異物の場合、カーペットやラグなどの化学繊維、ビニールの破片などで、それらと食べ物が合わさって大きな排泄物になって腸に詰まってしまいます。
腸の他の病気の場合、腸のねじれや腫瘍、炎症が原因になることが多いです。
この場合は早急な手術での治療が望まれますが、あまり予後は良くない場合も少なくないようです。
機能性腸閉塞
機能性腸閉塞とは、胃腸うっ滞や胃腸の働きの機能低下等で煽動運動がなくなってしまい、腸の内容物が動かない状態を指します。
腸閉塞の原因
健康なうさぎは、1日中なにかを食べており、その中心となるのが牧草です。
胃腸も休むことなく動き続けています。
しかし、かじりグセのあるうさぎやそうでなくとも異物を食べてしまったり、牧草などの繊維質の不足、ストレスの多い環境などが、腸閉塞の原因になります。
腸閉塞の症状
健康なうさぎは、一日中胃腸が動いています。
腸閉塞になると、どのような症状が現れるのでしょうか。
いつもより食べない
腸閉塞になると、食欲の低下が見られます。
胃腸うっ滞の前兆か、腸閉塞になっている可能性があるため、早めに動物病院につれていきましょう。
糞が小さい、出ない、下痢をする
腸閉塞になると、排泄する糞が小さくなったり、最悪の場合、全く排泄できなくなります。
もしくは、粘膜便を排出したり、下痢をすることもあります。
1日でも糞が出ていないと、最悪の場合死んでしまうかもしれません。
日常的に、糞の大きさや量、色などを確認し、気になることがあれば、動物病院で診てもらいましょう。
同じ場所でずっとうずくまっている
うさぎは、捕食動物のため、周りに体調の変化を感じさせないようにしています。
同じ場所で長時間動かない場合は、お腹が痛いことを疑ってみると良いかもしれません。
特に、いつもは足を投げ出して寝そべっているうさぎが、長時間丸まって座っているなら、うっ滞や腸閉塞の可能性もあります。
腸閉塞の予防方法
飼い主ができる腸閉塞の予防方法は大きく2つあります。
牧草中心の生活にしよう
なんといっても、牧草中心の生活にするのが、うさぎにとって一番健康的な食習慣です。
柔らかいものやペレット、おやつが大好きなうさぎは、その時間を待って、牧草を食べなくなってしまうことがあります。
そのため、お腹を空かせる時間を作り、その時間は牧草しかない状態を作る、ペレットやおやつの量を減らすなどの工夫をして、牧草を食べてもらうようにしましょう。
本来であれば、栄養価も高く、しっかりとした茎のある一番刈りチモシーを食べてもらうのが一番ですが、うさぎによっては、好まない場合もあります。
そういった場合には、産地を変えて与えてみたり、様々な牧草を与えてみて、食べる牧草を探していきましょう。
牧草は、お試しセットで手に入れることも可能です。
異物を飲み込まないようによく見ておく
特に部屋んぽ中ですが、異物を噛んだり飲み込まないように見守っておく必要があります。
カーペットやラグは毛足の短いものにして齧らせない工夫をしたり、ビニールやゴムも近くに置かないようにしましょう。
かじりグセのあるうさぎは布製の飼育グッズは向いていないため、使わないようにしましょう。
もし腸閉塞になってしまったら…
うさぎの腸閉塞は、早期に対応しないと死んでしまう症状
うさぎの腸閉塞は、早めに対処しないと、死につながる症状です。
もしも、大切なうさぎが腸閉塞の疑いがあると思ったら、迷わず動物病院を受診して、適切な処置と治療を受けましょう。
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