うさぎの腎不全は、どんな病気なのでしょうか。
この記事では、うさぎの腎不全の原因や症状、予防法などを解説しています。
うさぎの腎不全とは?
腎不全とは、人間の腎不全と同様に、体内を循環した血液をろ過する役割を果たす腎臓の機能が低下し、老廃物が排出されずに体内に蓄積されるようになってしまう病気です。
腎不全になると、様々な症状が出てきます。
また、腎不全は、急性腎不全と慢性腎不全があります。
腎不全の原因
急性腎不全
うさぎの急性腎不全には、様々な原因があります。
しかしながら、急性の場合は、原因を特定することはほとんどできません。
- ショック状態
- 極度のストレス痙攣発作
- 心不全
- 外傷
- 熱中症などのによる腎臓への血流の減少
- 毒性物質で腎尿細管に直接的なダメージが与えられた
- 尿路閉塞
腎不全は片側の腎臓に損傷が起きても、残っている方の正常な腎臓が機能するため、検査を行っても正常な結果が出ることが多く、急性腎不全がわからないこともあります。
慢性腎不全
高齢のうさぎに起こりやすいものです。
慢性腎不全にも様々な原因があります。
- 細菌感染
- 高タンパク質の継続的な摂取
- カルシウム・ビタミンDの過剰摂取
- 老化
- エンセファリトゾーン症
- 糖尿病
- 腫瘍
- 急性腎不全からの移行
腎不全の症状
腎不全になると、どのような症状が現れるのでしょうか。
急性腎不全の場合
元気がなくなり、食欲不振になる
うさぎにいつものような元気がなくなり、牧草(チモシー)やペレットなどいつも食べているものを食べなくなったりします。
血尿
急性腎不全に多いのが血尿です。
さらに、蛋白尿や膿尿が出ることもあります。
無尿
急性腎不全が進行し、末期になると尿がでなくなってしまいます。
慢性腎不全の場合
多尿多飲
水を多くのみ、さらに尿を多く出します。
通常、日本で多く飼われているネザーランドドワーフやホーランドロップのような小型の品種であれば、一日の水分量は、約200ml〜250ml程度です。
それ以上に飲んでいる場合は、動物病院を受診しましょう。
元気がなくなり、食欲不振になる
うさぎにいつものような元気がなくなり、牧草(チモシー)やペレットなどいつも食べているものを食べなくなったりします。
貧血
腎不全が徐々に進行してくると、貧血状態になることがあります。
痩せてくる
慢性腎不全が進行してくると、食欲不振や貧血も相まって、体重が落ちてきます。
そのため、日頃からどのくらいの体重が適切なのか確認しておいたり、定期的に動物病院での検査をしてもらうことが重要です。
腎不全の予防方法
飼い主ができる腎不全の予防方法は大きく3つあります。
清潔な飲み水を十分に与える
うさぎに清潔で十分な飲み水を与えましょう。
昔はうさぎには飲み水を与えなくても大丈夫、というようなことが言われてきましたが、近年では見直され、水分はしっかりと与えると良いとされています。
給水ボトルがそのうさぎにとって使いやすいか、きちんと飲めているかを確認してみてくださいね。
バランスの良い食事
うさぎにの主食といえば、牧草(チモシー)です。
栄養バランスで言えば、栄養補助食品としてペレットや生野菜を与えます。
カルシウムや糖質過多な状態は、尿石症や糖尿病などの病気を発症させる可能性が高まります。
カルシウムの入ったサプリメントはいりません。
また、甘いおやつもほとんど必要ありません。
甘いおやつは、ご褒美程度にあげるくらいにしておくと良いでしょう。
定期的な血液検査
うさぎの慢性腎不全の場合、ほとんどはだいぶ進行しないと気づきにくいものです。
そのため、定期的な血液検査で、初期の腎不全を見つけることによって、今後のQOLをあげられるようになると思います。
定期的に動物病院に通いましょう。
もし腎不全が疑われたら…
うさぎの腎不全は、慢性腎不全の場合、一度なってしまうと進行していく病気です。
病気の進行を遅らせることはできても、治すことは難しい病気です。
そのため、日頃から腎不全にならないような生活を心がけることが大切になります。
もしも、大切なうさぎが腎不全の疑いがあると思ったら、迷わず動物病院を受診して、適切な処置と治療を受けましょう。
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