うさぎは、他の動物と同様にマーキングをして縄張りや強さを主張しています。
この記事では、うさぎのマーキング行動の意味や対処方法を解説しています。
うさぎのマーキングの意味とは
マーキングは、うさぎ自身の痕跡を残すために使っています。
うさぎには、主に2つの臭腺があり、1つが顎の下、もう1つが肛門付近にあります。
特に、オスのうさぎは、男性ホルモンが発達しているので、臭腺がメスよりも大きく、スプレー行為なども多いと言われています。
また、マーキングは、群れの中での序列を表します。
野生の群れで暮らすうさぎは、ランクの高いうさぎほど、よくマーキングをするため、飼いうさぎでもニオイを残せるうさぎほど、「強い」と認識するようです。
マーキングはいつ頃から起こる?
一般的にうさぎは、生後3ヶ月から5ヶ月頃に思春期を迎えると言われています。
その頃から、精巣や卵巣の働きが活発になって、マーキングをするようになります。
しかしながら、マーキングは個体差が大きいのが実情です。
子うさぎのうちは、マーキングをする子なのかしない子なのか分からないので、成長してから分かることの1つです。
3つのマーキング行動
1:スプレー行為
うさぎのマーキング行動の1つ目は、スプレー行為(おしっこ飛ばし)です。
うさぎのテリトリーを広げるため、トイレ以外の場所でスプレー行為をします。
壁・床一面に盛大にスプレーをする子もいれば、少しずつおしっこをする子もいます。
スプレー行為は縄張りの主張が主な要因ですが、環境の変化や、異性への求愛行動によっても起こることがあります。
2:顎スリ
うさぎのマーキング行動の2つ目は、顎スリ(チンニング)です。
人間には感じないくらい微量なニオイを放つ顎の下の臭腺をこすりつけて、自分のほうが上だとアピールするのです。
また、物などに顎スリをする場合も、自分のものだというアピールだと言われています。
自分のニオイに囲まれて、安心感を得たいのかもしれませんね。
3:フンでニオイ付け
うさぎのマーキング行動の3つ目は、フンでのニオイ付けです。
うさぎの肛門回りには、肛門腺と鼠径腺と呼ばれる2つの臭腺があります。
そのうちの肛門腺で、フンにニオイを付けていくのです。
実際のうさぎのフンはそこまで匂いません。
しかし、この肛門腺からでた分泌物をまとったフンは、強烈なうさぎ臭を放っています。
発情期などに、多く見られる独特のニオイを放つフンは、テカテカしています。
そして、ニオイを付けたフンをたくさんばらまいて、縄張りを主張するのです。
うさぎのマーキングの対処方法
うさぎのマーキングの対処方法としては、3つほど挙げられます。
去勢・避妊をすること
マーキング行動で一番問題となってくるのは、スプレー行為かもしれません。
うさぎの本能にしつけをするのは難しいため、思春期を迎える頃に、去勢・避妊をすることが、もっとも効果的です。
去勢や避妊をすると、ホルモンバランスが変わり、マーキング行動が弱まると言われています。
しかしながら、自然な状態で飼育したいと考える飼い主も多くいると思います。
うさぎの行動範囲を決めること
去勢や避妊に抵抗がある場合は、ケージやサークルなどで囲って、うさぎの縄張りの範囲を決めることです。
うさぎは、行動範囲が広ければ広いほど、縄張りを拡大しようとします。
最初は慣れないかもしれませんが、うさぎも自分の縄張りが分かってくると、安心し、その中で暮らすようになります。
できるだけニオイをその場に残さないこと
うさぎが縄張りを広げようとして行ったマーキングのニオイは、縄張りを広げないためにも、できるだけニオイをその場に残さないような工夫をしましょう。
うさぎが舐めても平気な消臭スプレーなどを利用したり、布はこまめに洗濯するなどして、マーキングを習慣化させないことも大切です。
うさぎのマーキングとうまく付き合っていこう
うさぎのマーキングは、飼い主にとって、問題になりやすい1つの行動かもしれません。
そのため、マーキングとうまく付き合えるように、うさぎがマーキングをしたら、飼い主が取つルールを決めておくことも大切です。
うさぎがマーキングしてしまっても、怒らず優しく過ごしましょう。
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