うさぎの食べ物

うさぎが食べてはいけない草花

ご家庭で育てている草花の中には、うさぎには有害なものがあります。

この記事では、うさぎがNGな草花をリストアップし、草花を置く際の注意点や食べてしまった時の対処方法などを紹介しています。

うさぎの縄張り範囲に良くない草花は置かないことが鉄則

基本的に、うさぎを飼うご自宅では、草花をうさぎの近くに置かないほうが良いです。
食べても問題がない草花は限られているためです。

ご自宅でガーデニングなどを楽しまれていて、うさぎも外で遊ぶことがある場合は、土にも注意が必要で、もしも有毒な草花が植えてある場所の土を口に含んでしまうと、かぶれたり中毒を起こしたり、様々な問題が出てきます、

そのため、うさぎの行動範囲には草花を置かない、これがおすすめです。

特にキンポウゲ科の植物は全て毒があったり、球根のある花々はたいてい毒があるため、要注意です。

うさんぽに出かけるときも気をつけて

通称うさんぽと呼ばれる、外出先でのうさぎの散歩には特に注意が必要です。
公園などに自生している草花にも毒性のあるものがたくさん潜んでおり、知らないまま食べてしまうこともあるからです。

もともとうさんぽは、うさぎにとってあまり必要のないことでもあるため、うさんぽを行うときは飼い主がよく気を配って目を離さないようにしましょう。

もしも、うさぎが良くない草花を食べてしまったら…

まずは慌てず、何の植物や土を食べてしまったのか、どのくらい食べてしまったのかを確認しましょう。
その際に、写真などに撮っておくと良いでしょう。

大量に食べていなければ、すぐに症状が出ることはほとんどありません(少量でも致死量に至る草花もあります)
うさぎが消化する時間は約8時間と言われているため、その間、例えば3時間程度経った時に症状が現れることもあります。

特に、葉を1枚以上食べてしまったなど、大量に食べていた場合は、すぐに動物病院に行って、獣医師の指示を仰ぎましょう。

うさぎが食べたらNGな草花一覧

アサガオ(ヒルガオ科)

アサガオの種には、ファルビチンと呼ばれる、下痢や腹痛を引き起こす有毒成分が含まれています。
毒性が強いため、絶対に食べないように気をつけてください。
また、道端に生えているようなヒルガオも同じような毒性を持っているため、うさんぽ中は気をつけましょう。

有毒成分 ファルビチン、コンボルブリン
症状 下痢、腹痛

あじさい(ユキノシタ科)

あじさいは、葉にクマリン誘導体と青酸配糖体という誘導成分を含んでいます。
非常に危険な成分なので、誤飲すると一大事になりかねません。
また、花も有毒成分を含んでいます。
実は、絵になるようなカタツムリやナメクジでさえ近づかないのがあじさいです。

有毒成分 青酸(シアン)、クマリン誘導体
症状 ふらつき、痙攣、呼吸麻痺

あやめ(アヤメ科)

アヤメ科の植物は、イリシジンという有毒成分を持ちます。
毒性はそこまで強くはないと言われていますが、皮膚炎や下痢などを起こすため、近づけさせないようにしましょう。

有毒成分 イリシジン
症状 皮膚炎、口唇炎、胃腸炎、下痢

その他のアヤメ科の植物(一部)

  • クロッカス
  • ジャーマンアイリス
  • ジャガ
  • 花菖蒲
  • グラジオラス
  • フリージア

イチイ(イチイ科)/猛毒

いちいは、果実は無毒ですが、中に含まれている種にタキシンという毒を持ち、人間でも数粒食べるだけで死に至る致死量です。
うさぎが1粒でも食べてしまうと大変なことになりますので、近くに生えている場合は気をつけましょう。

有毒成分 タキシン
症状 悪心、めまい、腹痛、呼吸困難、筋力低下、痙攣、最悪の場合は死亡

オシロイバナ(オシロイバナ科)

オシロイバナは道端や空き地などに生えているごく普通の草花ですが、根や種にトリゴネリンという毒を持っています。
うさんぽをする際には、雑草化したオシロイバナには気をつけましょう。

有毒成分 トリゴネリン
症状 腹痛、激しい下痢

オナモミ・ひっつき虫(キク科)

オナモミは、別名ひっつき虫と言われる、どこにでも生えているような雑草です。(現在は、オオオナモミが多いらしい)
棘が生えているためあまり口に含むことはしないかもしれませんが、牛で中毒症状を引き起こし、死亡した事例があるようです。
うさんぽ中に見つけた場合は、近づかないようにしましょう。

有毒成分 カルボキシアトラクティロシド
症状 神経麻痺など

カタバミ(カタバミ科)

カタバミは、葉がクローバーに似ているため、間違いやすいですが、葉がハートの形をしていて、黄色い花を咲かせる植物です。
うさぎが食べると、ひどい下痢を引き起こすことがあります。
どこにでも生えていて、パッと見分けがつきにくい植物のため、外を出歩く際には特に気をつけましょう。

有毒成分 シュウ酸水素ナトリウム
症状 下痢、腎障害

キキョウ(キキョウ科)

根と茎にサポニンという有毒成分が含まれています。
人間にとっては、薬用成分のようですが、うさぎにとっては、有毒です。

有毒成分 キキョウサポニン、プラティコジン
症状 胃腸炎、下痢

ギシギシ(タデ科)

ギシギシはシュウ酸カリウムを含んでいるため、胃腸炎や腎障害の危険性があります。
どこにでも生えている雑草なので、気をつけましょう。

有毒成分 シュウ酸カリウム
症状 胃腸炎、腎障害

キョウチクトウ(キョウチクトウ科)/猛毒

キョウチクトウ科の植物は全般的に、抗がん剤の原料にもなるほどの強度の致死力を持ちます。
そのため、絶対にうさぎに近づけないようにしてください。
オレアンドリンは、熱にも強く、燃やした煙で中毒症状を引き起こす可能性もあるほどです。

有毒成分 オレアンドリン
症状 食欲不振、 下痢、ふらつき

その他のキョウチクトウ科の植物(一部)

  • プルメリア:ハワイでのレイに使用される草花。玩具には絶対にしない
  • ニチニチソウ:ビンクリスチンという抗がん剤が発見されている
  • アラマンダ:キョウチクトウと同様、危険
  • サンパラソル(マンデビラ):キョウチクトウと同様、危険

キンポウゲ(キンポウゲ科)

キンポウゲ科は、全草で毒を持っていますので、絶対に近づかせないようにしましょう。
食べると心臓麻痺を起こすもの、汁がついただけで皮膚炎を起こすものなど様々ですが、毒性が強いものが多いです。

有毒成分 シマリンやアドニトキシン
症状 下痢

その他のキンポウゲ科の草花(一部)

  • アネモネ
  • クレマチス
  • クリスマスローズ
  • 福寿草:非常に致死性が高い植物。急死する恐れあり。クロッカス(アヤメ科)

ジギタリス(オオバコ科)/猛毒

非常に猛毒とされるジゴキシンという有毒成分が含まれています。
絶対に近づかないようにしましょう。

有毒成分 ジゴキシン
症状 呼吸困難、めまい、下痢、除脈、心停止、最悪の場合死亡

スズラン(スズラン亜科)/猛毒

スズランは葉っぱ一枚で致死量になる猛毒を持っています。
花瓶などに挿して楽しむこともおおくあるスズランですが、うさぎを含む動物には猛毒ですので、絶対に近づけないようにしましょう。

有毒成分 コンバラトキシン、コンバラマリン
症状 頭痛、めまい、心不全、血圧低下、心臓麻痺

チューリップ(ユリ科)

チューリップの球根は甘く、その後、ピリピリとした刺激があるのが特徴です。
そのため、動物が好んで食べてしまい、中毒症状を引き起こすと言われています。
球根は特に気をつけてください。
花や茎は、球根ほどではありませんが、毒性を含んでいるので、春場は気をつけましょう。

有毒成分 ツリピン、ツリパリン
症状 皮膚炎、口内炎、心不全

ドクゼリ(セリ科)/猛毒

野生のセリ科の植物にはシクトキシンと呼ばれる少量でも中毒症状を引き起こす有毒成分が含まれています。
多くは湿地帯に生息しているため、沢や川沿いなどは気をつけてください。

有毒成分 シクトキシン
症状 痙攣、呼吸困難、心臓麻痺

パンジー(スミレ科)

根や茎にビオリンという有毒成分を持ちます。
花はそこまで問題視するものでもないようです。
人間には、少量であれば、薬用としても用いられているようですが、うさぎには毒になるので、近づかないように気をつけましょう。

有毒成分 ビオリン、サポニン
症状 神経麻痺

ヒガンバナ(ヒガンバナ科)

リコリンと呼ばれる有毒成分は少量でもかぶれを引き起こす猛毒です。
多量に摂取してしまうと、死に至ることになるので、絶対に近づかないように気をつけてください。

有毒成分 リコリン
症状 かぶれ、多量で中枢神経麻痺、最悪の場合死

その他のヒガンバナ科の植物(一部)

  • アマリリス
  • スイセン
  • ネリネ
  • クンシラン
  • スノーフレーク
  • ダイアモンドリリー

ピラカンサ(バラ科)

冬に赤やオレンジの実をならす草花で、未熟のまま食べてしまうと猛毒の青酸配糖体が含まれていて、猛毒です。
間違えて食べないように気をつけてください。

有毒成分 青酸(シアン)
症状 呼吸困難、心拍異常

ランタナ(クマツヅラ科)

種と実にランタニンと呼ばれる有毒成分を持っています。
食べると腹痛などを引き起こすので、気をつけてください。
葉にも微量の有毒成分が含まれています。
食べてしまった量によっては、神経症状も出てくる可能性があります。

有毒成分 ランタニン
症状 腹痛、胃腸炎

部屋んぽ中はうさぎから目を離さないように気をつけよう

うさぎは、人間の2歳〜3歳程度の知能を持っていると言われています。
そのことからも、人間の2歳児の好奇心旺盛さと同じような感覚で、特に部屋んぽ中はうさぎから目を離さないこと、植物をうさぎの行動範囲から遠ざけておくことが大切です。

大切な家族だからこそ、うさぎの誤飲には気をつけましょう。

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うさぎMAGAZINE編集部
うさぎWEBMAGAZINE編集部です。 編集部は、愛玩動物飼養管理士2級を取得しています。 人と動物がずっと豊かに暮らすことをめざして活動しています。
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