うさぎのコクシジウム症は、どんな病気なのでしょうか。
この記事では、うさぎのコクシジウム症の原因や症状、予防法などを解説しています。
うさぎのコクシジウム症とは?
うさぎのコクシジウム症とは、コクシジウム原虫という寄生虫の感染病です。
うさぎでは、腸コクシジウム症と肝コクシジウム症があります。
腸コクシジウム症
コクシジウム原虫の中でも、アイメリア属のうち、11種類が腸に寄生することが知られています。
コクシジウム原虫自体は、健康なうさぎの腸内にもいるので、感染していても問題ないこともあれば、ひどい下痢をすることもあります。
病原性が低い場合は、ストレスなどでの免疫力の低下などによって症状を見せることがあったり、寄生していないコクシジウム原虫が新しく寄生した場合に、免疫力が低い子うさぎや高齢のうさぎが症状を引き起こすことがあります。
また、コクシジウム原虫が寄生していることで、腸内バランスが崩れ、腸毒素血症などを引き起こすこともあります。
肝コクシジウム症
コクシジウム原虫が肝臓に感染して起こる全身性の病気が肝コクシジウム症です。
ストレスなどで免疫力が落ちていると感染しやすいと言われています。
感染しても無症状の場合もあります。
とはいえ、離乳するころの子うさぎでは、感染してしまうと危機的状況に陥ることがあり、突然死することもあります。
コクシジウム症の原因
コクシジウム症の原因は、糞の中に入っているコクシジウムが食べ物や飲み物、床などについてしまい、それを口に含んだところで感染をします。
床は特に問題で、不清潔にしておくと、足や毛について、毛づくろいをした際に、口に入り感染をします。
また、多頭飼いをしている場合は、他のうさぎから別のコクシジウムをもらってしまうこともあります。
ただし、盲腸糞の場合は、コクシジウムの感染力がない状態で食べているので、問題ありません。
コクシジウム症の症状
健康なうさぎは、一日中胃腸が動いており、腸内環境のバランスも整っています。
コクシジウム症になると、どのような症状が現れるのでしょうか。
腸コクシジウム症の場合
下痢をする
腸コクシジウム症になると、コクシジウムの種類によって変わりますが、軟便、軽い下痢、水様便、粘膜や血液が混じった下痢など、様々な下痢が生じます。
ただし、大人の健康なうさぎの場合は、感染してもだいたいが無症状です。
子うさぎの場合は、重症化しやすく死の危険性があります。
肝コクシジウム症の場合
食欲の低下
肝コクシジウム症になると、食欲の低下が見られます。
胃腸うっ滞の前兆か、腸閉塞、もしくは腸毒素血症や大腸菌症、コクシジウム症になっている可能性があるため、早めに動物病院につれていきましょう。
体重の減少や成長の遅れ
食欲が減ることで、体重の減少が見られます。
特に子うさぎの場合は、成長が遅れることもあります。
お腹が張る
肝コクシジウム症になると、お腹を触った時に張っている状態になっていることがあります。
似たような状況に、胃腸うっ滞などもあるため、原因究明のためにも早めに動物病院につれていきましょう。
急死
肝コクシジウム症になると、残念な例では急死ということもありえます。
コクシジウム症の予防方法
飼い主ができるコクシジウム症の予防方法は大きく2つあります。
部屋を清潔に保とう
コクシジウムの感染は、約2日と短いため、掃除は少なくとも2日以内が目安です。
出た便をそのまま放置せず、早めに片付けましょう。
トイレは毎日お掃除を行い、清潔に保ちましょう。
床やカーペット、ラグなどが汚れたと感じたら、拭き掃除や洗濯などを行い、きれいに保ちましょう。
牧草の食べ残しなどをうさぎが踏みつけている場合は、コクシジウム原虫がいる可能性もあるため、毎日取り替えるようにしましょう。
飲み水が感染源にならないよう、毎日取り替えるようにしてください。
多頭飼いを始める時は、お互いの便から感染する可能性アリ
コクシジウムに感染していても、大人のうさぎは特に症状が出ないこともあるため、お互いの便から感染することがあります。
特に子うさぎを迎え入れる際には、新しいコクシジウムに感染すると重症化する恐れもあるため、最初はすでに飼っているうさぎとは接触させないことが大切です。
また、はじめのうちは、時間を区切っていたとしても、同じ場所では遊ばせないようにし、検疫期間を設けたほうがいいでしょう。
もしも、コクシジウム症に感染しているうさぎがいる場合は、先に健康なうさぎのほうから世話をするようにして、手洗いなどをしっかりと行い、病気を健康なうさぎに病原体を持ち込まないようにしましょう。
もしコクシジウム症が疑われたら…
うさぎに異変を感じたらすぐに動物病院へ
うさぎのコクシジウム症は、子うさぎの場合、特に早めに対処しないと、死につながる症状です。
もしも、大切なうさぎがコクシジウム症の疑いがあると思ったら、迷わず動物病院を受診して、適切な処置と治療を受けましょう。
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