うさぎの目は実は様々な色があります。
被毛によっても生まれる目の色が変化するので、千差万別で見ていて楽しいですね。
この記事では、そんなうさぎの目の色について解説しています。
うさぎの目の色は何種類?
うさぎの目の色は、一般的に5種類あると言われています。
- ブラウン
- ブルーグレイ
- マーブル
- ピンク
- ブルー
ブラウンは、ナチュラルアイとも呼ばれ、一般的には黒のように思われる色です。
マーブルは、薄いブラウンのことを指しています。
野うさぎの目の色は、ほとんどがブラウンです。
日本では、体が白く目が赤いうさぎが学校の飼育小屋で飼われていることが多かったため、ピンクと呼ばれる色が一般的かと思われがちですが、世界的に見ると、珍しい色になります。
体の色からでも、目の色は大体分かる?
血統書付きのうさぎは、被毛で目の色もわかります。
例えば、ブラックの被毛を持つうさぎは目の色がブラウン、ブルーの被毛を持つうさぎは目の色がブルーグレーです。
珍しいルビーアイドホワイド(REW)とブルーアイドホワイト(BEW)は潜性遺伝(劣勢遺伝)
うさぎ専門店などでうさぎの色が記載されているところに、ルビーアイドホワイト(REW)やブルーアイドホワイト(BEW)と書かれてあるのを見たことがある方もいるのではないでしょうか。
被毛が白く、目の色が赤か青、そんなうさぎのことを指しています。
そして、ルビーアイドホワイトとブルーアイドホワイトは劣性遺伝です。(現在は潜性遺伝と呼びますが、まだ浸透しておらず分かりにくいため、以下劣性遺伝と表現)
REWはアルビノ
ルビーアイドホワイトは、アルビノで、体の中でメラニン生成ができず、被毛は白く、目は血管の色が目に透けています。
ちなみに、ヒマラヤンと呼ばれる体の先端が黒く、目だけが赤いという品種もいます。
ヒマラヤンは、アルビノではありません。
赤い目のうさぎは、視力が他の目の種類に比べると多少低かったり、メラニン生成ができないので、紫外線に弱いという特徴があります。
ブルーアイドホワイト(BEW)もアルビノの一種。珍しく血統を守っていきたい色
ブルーアイドホワイトも、アルビノの一種です。
ブルーアイドホワイトのうさぎは、遺伝的に非常に珍しいため、意図してブリードに組み込んで種の保存をしているブリーダーが日本にもいます。
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ブルーアイドホワイトのうさぎは、他の色のうさぎと交配すると、ほとんどが別の色になっていきます。
しかしながら、仮にブルーアイドホワイトのネザーランドドワーフの血統を守っていくためには、ネザーランドドワーフの血統が必要です。
そのため、ブリーディングをする時には、ブルーアイドホワイトの血統を持つ(隠れた劣性遺伝子を持つ)ノーマルなネザーランドドワーフとブルーアイドホワイトのネザーランドドワーフを交配する必要があります。
遺伝は確率論なので、ある程度ミスカラーと呼ばれる別の色のうさぎが生まれますが、これが品種を保つために必要なことです。
どんな色のネザーランドドワーフもかわいいですよね。
さて、ブルーアイドホワイト同士をかけ合わせれば、どうなるのでしょうか?
たしかに、ブルーアイドホワイト同士をかけ合わせれば、100%ブルーアイドホワイトになるのですが、それで良いかと言われると、血統を守るためには全くおすすめできません。
血統を守っていくためには、飼い主側も正しい知識を持って、子うさぎの親の色などを聞きながら、信頼できるブリーダーやうさぎ専門店から飼うことが大切と言えるでしょう。
色素が薄いうさぎだから気をつけたい行動
うさぎの色素が薄い、またはメラニン生成が出来ないことで、飼い主が気をつけてあげたいことがあります。
ルビーアイドホワイト(REW)もブルーアイドホワイト(BEW)も劣性遺伝子だからと言って遺伝疾患は認められていない
人間などの動物は、一般的に劣性遺伝子を持っている場合、遺伝子疾患が発現しやすいのですが、うさぎの場合は、遺伝疾患は今のところ認められていません。
現時点では、赤い目をしたうさぎの視力が弱いこと以外は問題はないと言われており、寿命も他のうさぎと一緒と言われています。
もしも、飼った子がルビーアイドホワイトやブルーアイドホワイトのうさぎで、病気をするようなことがあれば、遺伝的というよりも、生活環境などに着目し、病気を治していくことが必要です。
飼い主が気をつけたいスキャニング行動
病気ではありませんが、色素が薄いうさぎの行動特徴として、スキャニング行動というものがあります。
スキャニング行動とは
首や上半身がゆらゆら左右に揺れる行動のことです。
その揺れに合わせて眼球が軽度に揺れることもあります。
色素がないルビーアイドホワイトやヒマラヤンカラー、色素はあっても薄いブルーアイドホワイト、フロスティー、セーブルポイント、サミアーズセーブルなど、薄い毛色のうさぎの一部でも見られることがあります。
色素があるうさぎは、大人になるにつれ、瞳の色素が濃くなり、ほとんどスキャニング行動をすることはなくなるでしょう。
スキャニング行動は、一見すると、エンセファリトゾーン症や中耳炎のように見えることがありますが、関係のない行動です。
しかしながら、一般的に飼い主が見分けるのは難しいです。
もし、ゆらゆら左右に揺れている状態を見つけた時は、動画に撮っておき、早めに動物病院を受診して、病気かスキャニング行動かを見分けると良いでしょう。
スキャニング行動対策
スキャニング行動は、特定の状況下で起こることが分かっています。
- 急に電気をつけた時
- びっくりしたとき
- 視点を移動した時
- 大きな声で名前を呼ばれた時
そのほか、緊張が強いと強くスキャニング行動が出ることがあります。
そのため、対策としては以下があげられます。
- 急に電気をつけない
- ケージにカバーをつける
- あまり大きな声で呼ばない
優しく一声かけてから電気をつけるだけでも、スキャニング行動の緩和に効果があると言われています。
色素が薄いうさぎを飼っているときには、特に気をつけたいですね。
色素が薄いうさぎとうまく付き合っていこう
色素が薄いうさぎは、視力が弱かったり紫外線に弱いことがあるので、対策をすることで、家でうさぎが心地よく過ごすことができます。
ぜひ、飼っているうさぎに優しく話かけながら、毎日を過ごすようにしてくださいね。
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