人間が食べていて問題がないものですが、うさぎには有害なものがあります。
この記事では、うさぎがNGなフルーツをリストアップし、フルーツを与える際の注意点や食べてはいけないフルーツを食べてしまった時の対処方法などを紹介しています。
うさぎにフルーツを与える時の注意点
うさぎのおやつにフルーツ、というのは、よくある光景だと思います。
ちょっとしたご褒美にりんごやバナナなどの乾燥したものを与えたりすることもあるでしょう。
しかしながら、うさぎにとっては、おやつはなくても良いもの。
特に甘いフルーツは、食べ過ぎると、肥満の原因になるだけでなく、チモシーなどの牧草を食べなくなってしまう恐れもあります。
おやつが引き金となってうっ滞などの症状を引き起こすことも。
たまにご褒美程度に食べさせるなら、週に1回程度で良く、且つ、小指の第一関節分程度(約5g)で良いのだと覚えておくと良いでしょう。
もしも、うさぎが良くないフルーツを食べてしまったら…
まずは慌てず、何のフルーツを食べてしまったのか、どのくらい食べてしまったのかを確認しましょう。
その際に、写真などに撮っておくと良いでしょう。
大量に食べていなければ、すぐに症状が出ることはほとんどありません。
うさぎが消化する時間は約8時間と言われているため、その間、例えば3時間程度経った時に症状が現れることもあります。
特に、大量に食べていた場合は、すぐに動物病院に行って、獣医師の指示を仰ぎましょう。
うさぎが食べたらNGなフルーツ一覧
アボカド※危険
アボカドは人間には無害でも、ほとんどの動物に有毒なペルシンが含まれています。
実の部分だけでなく、茎や葉、種も有毒です。
アボカドは、うさぎを含む動物には絶対与えないようにしましょう。
有毒成分 | ペルシン |
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症状 | 下痢、肝障害、呼吸困難、痙攣、最悪の場合死 |
りんごの種※危険
りんごの実は、うさぎが好きなフルーツとしても有名ですが、種には、シアン配糖体という有毒成分が含まれています。
とは言え、少量であれば、間違って食べてしまっても、問題はないとされています。
りんごを与えるときには、しっかり種部分や茎部分を取ってから与えるようにしましょう。
有毒成分 | シアン(青酸)配糖体 |
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症状 | 下痢、心拍数の低下、痙攣など |
ナッツ類
ナッツは、有毒成分というものは確認されていませんが、脂肪分が多いため、軟便や下痢、うっ滞などの問題があります。
また、カロリーも高いため、他のフルーツよりも肥満にもなりやすく、肥満からくる障害も心配です。
うさぎが好むからと言って、与えないようにしましょう。
症状 | 軟便、下痢、うっ滞、肥満、血管障害、心臓病など |
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柑橘類
柑橘類は有毒成分というのはないとされていますが、実は、実や薄皮は消化しにくい食べ物です。
そのため、胃腸で消化できずにうっ滞を引き起こす場合もあります。
また、うさぎは、ほとんどの食べ物を奥歯ですり潰して食べますが、薄皮はすり潰しにくく、喉につまらせてしまい窒息、という危険もあります。
薄皮をむいた上で、少量であれば問題ないですが、たくさんあげるのはやめておきましょう。
ぶどう
ぶどうは、うさぎに与えて良いか賛否両論あるフルーツです。
理由は2つあります。
1つは、糖質が多いということ。
もう1つは、研究がそこまで進んでいないということです。
2つめは、犬の場合ですが、ぶどうを食べると急性腎不全を起こす危険があります。
そのため、他の似た生態をした動物も危ないのではないか、と言われているのです。
ペットとしてポピュラーな猫でさえ、ぶどうの扱いが良いのか悪いのか研究が進んでおらず分からないと言われています。
うさぎであればなおさら、腎不全を起こすか起こさないか、もしくは別の症状が出るかは、研究が進んでいないため、分からないのが実情です。
(ただし、研究には動物の死、そして解剖が必要なため、積極的に研究を進めることは推奨もできません)
最終的には飼い主の判断に委ねられますが、糖質もバナナの次に多いフルーツということもあり、肥満防止の観点から、与える必要性はないフルーツではないか、と考えられます。
フルーツをあげる時は量と頻度をよく考えよう
うさぎの舌は、人間の何倍も味を感じやすくなっており、美味しいものばかりを与えてしまうと、そればかりを求めるようになってしまいます。
その筆頭がフルーツで、与えすぎると、主食の牧草をあまり食べなくなるうさぎもいます。
そのため、フルーツはご褒美程度と位置づけ、あまりたくさんは与えないようにしましょう。
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